ヒットに恵まれない「きららアニメ」
6月下旬に入り、春クール(4~6月)に放送されたアニメのパッケージ1巻が販売開始。さまざまな作品の初週売り上げのデータが、ネット上に出回っている。
そこでは『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』2期の1巻が約16,731枚を記録する一方、『本好きの下剋上』3期が693枚にとどまるなど、それぞれ明暗が分かれている模様。しかし『RPG不動産』の数字はその中でも際立って低く、148枚とのことだった。
驚異の数字を叩き出したことで、ネット上では《きららの中ではまぁまぁ面白いくらいで見てたから円盤枚数に驚いた》《円盤売上148枚ってマ? きらら作品でここまで酷いの初めて見たぞ…》《こう売れなかったのは今後のきららアニメの展開からして痛いのでは》と、どよめきが広がっている。
「きららアニメ」の売上が苦戦することは珍しくないが、「RPG不動産」の枚数はその中でも異例なほど。たとえば失敗作のレッテルを貼られがちな『あっちこっち』は約2,000枚、売り上げの少なさで話題になった『球詠』ですら564枚だった。
一説によると、「きららアニメ」の初動売上でワースト記録を更新したとも言われている。一体なぜ、ここまで売上が低迷してしまったのだろうか。
「まちカドまぞく」との被りが打撃に?
「RPG不動産」は剣と魔法のファンタジーな世界で、不動産業を営む4人の少女たちのゆるい生活を描いた作品。設定だけ見ると、いわゆるきらら系の“テンプレ”っぽい印象を受けてしまう部分もある。
また、アニメ前半はゆるい雰囲気だったものの、後半にかけてシリアス色が濃くなり、主要キャラの死をめぐるエピソードが展開。テンプレを好むファンにとっては、あまり口に合うものではなかったのかもしれない。
とはいえお色気要素もあり、キャラクターもかわいいので、そこまで爆死する作品とも思えない。そこで不調の要因として、ファンの間では2つの説が囁かれているようだ。
1つは同クールに同じくきらら系の『まちカドまぞく 2丁目』が放送されていたこと。ただでさえ限られている「きららアニメ」の需要を、2作品で取り合うことになったというわけだ。
また、「RPG不動産」1巻はDVD・Blu-rayともに1万円越えという値段設定。1話から4話まで収録されているため、実際には割高ではないのだが、パッケージの相場からすると少し強気な値段設定にも見えてしまう。
もちろんパッケージ売上だけが全てではないが、商業的には1つの重要な指標となる。「RPG不動産」の売上は、今後の「きららアニメ」にどんな影響を及ぼすのだろうか。
2022年7月4日
春アニメ『RPG不動産』が歴史的大爆死!? きららアニメのワースト記録を更新か…
https://myjitsu.jp/enta/archives/106712
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Source: 芸能トピ