(略)
俳優としての作品も、バラエティへの出演も、評判がいいですよね、と投げかけると、意外な返事が返ってきた。
「ヤバイなと思ってます」
嬉しい、ではなく、ヤバイと口にした東出さん。その真意はなんなのだろう。0から100へと振れるような動き方が怖い、ということだろうか。
「動きを喧伝しているのはメディアですし、それに僕はサイレントマジョリティの存在を考えたほうがいいと思うんです」
――サイレントマジョリティ、静かな多数派ということですか?
「たとえば3年前、“なんなんだコイツ”と、わざわざコメントを書いた人たちはノイジーマイノリティだったと思いますが、今、“いいよね”と書いてくれている人たちも、ノイジーではないけれど、やっぱりマイノリティではあると思うんです。だって僕、わざわざ動画を見て“この人、いいよね!”なんて書かないですもん」
確かにそうかもしれないが、誉められている本人が、その最中に俯瞰で世間を見つめながら、ひょうひょうとして冷静なコメントをするのはなかなかできることではない。一方で、目の前にいる相手には感謝を口にする。
「僕の周りには、“東出は付き合いやすいし、人として気に入ってるよ”と言ってくれる人がいましたし、いまもいます。これからも変わらずに、そうした人たちにお世話になったり、甘えたり、逆に僕ができることがあればしてあげたりしていければ、結局それだけでいいんです。
ネットの声が両極に振り切れることに僕自身が価値を見出してしまうと、僕が僕でいられなくなってしまうから。そこはシカトを決め込んで、好き勝手やろうと思っているんです」
「身から出たサビではあるけれど、一度渦中に身を投じた僕としては、やっぱりマスコミって怖いな、とは思います」
僕が僕でいられなくなってしまうから、という言葉に、もともといまの境地にいたわけではないことが伝わってくる。
――メディアが喧伝している面があるとの言葉もありました。虚像を作られて「イメージと違った」と崩された、という思いはありますか?
「僕らはイメージで飯を食ってる部分もありますから。とはいえ、そのイメージが良かったから崩しがいがあるぞと、振り切るほうへと集団心理を掻き立てるマスメディアの恐怖はあるな、と思います。身から出たサビではあるけれど、一度渦中に身を投じた僕としては、やっぱりマスコミって怖いな、とは思いますよ」
――実体験として。
「正しく言うと、怖いというか、責任が過ぎる部分もあるんじゃないかと思います」
――しかし、それでもこうした場に身を置き続けています。
「僕は、好奇の目にさらされることが仕事だとは思っていないので。お芝居をして、そのパフォーマンスへの対価としてギャランティをもらう。それを仕事として僕はやっています」
その強い意志が、今年、来年と、途切れぬ仕事を呼び寄せているのかもしれない。
※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。
東出昌大「ヤバいと思ってます」好評価への意外な反応「両極のネットの声にはシカトを決め込む」(双葉社 THE CHANGE) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc9db202db61de771c283426c588d8cd8061f93d
11/20(月) 6:32配信
続きを読む
Source: 芸能トピ