加藤シゲアキの最新長編『なれのはて』の発売前重版が決定した。
「小説現代10月号」での全編掲載、ロングインタビューや秋田ロケレポートなども大好評の『なれのはて』。作家・加藤シゲアキ第二章の幕開けにふさわしいスケールの作品だと絶賛の声が多数あがり、発売前にもかかわらず全国から多くの注文が殺到したため、重版が決定した。
また、『オルタネート』に引き続き、PERIMETRONのOSRIN氏制作によるオフィシャルプロモーションムービーの制作も決定した。『なれのはて』の世界観を多様に解釈した、スケールの大きなアニメーションムービーになる予定。
さらに本日、加藤の新しいビジュアルポスターも公開された。こちらの肖像を利用したポスターは、石油を想起させるレインボー箔の加工を施し、豪華仕様となっている。このポスターは加藤のサイン入りで、一部書店様へ配布される。
<あらすじ>
ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員、守谷京斗(もりや・きょうと)。異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)が祖母から譲り受けた、作者不明の不思議な古い絵を使って「たった一枚の展覧会」を実施しようと試みる。ところが、許可を得ようにも作者も権利継承者もわからない。手がかりは絵の裏に書かれた「イサム・イノマタ」の署名だけ。守谷は元記者としての知見を活かし、謎の画家の正体を探り始める。だがそれは、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた秘密に繫がっていた。
1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲。
芸術が招いた、意図しない悲劇。
暴走した正義と、取り返しのつかない後悔。
長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていた。
戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。
「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物の成れの果てだ」
<加藤シゲアキさん コメント>
前作『オルタネート』の執筆時から考えていた本作が、構想からおよそ3年の歳月を経てついに完成しました。
『なれのはて』は自著のなかで最も壮大なテーマに挑んだエンタメ作品であり、また問題作でもあると考えています。
三十代半ばとなる(なった)私が何を書くべきか、問い続けた結果がこの作品です。
舞台を2019年の東京と、私の母の地元である秋田にしたのは、私自身がこの物語に深く没入するためでしたが、その過程で日本最後の空襲のひとつといわれる土崎空襲を知り、自分がこの小説を書く宿命を感じました。
この小説を書いたのは本当に自分なのか、それとも何か見えざるものによって書かされたのか。今はそういった不思議な気分です。
作家活動が十年を超えた今だからこそ、全身全霊で書き上げることができました。
一枚の絵の謎から広がる世界を、どうぞご堪能いただけると幸いです。
<書籍情報>
■タイトル 『なれのはて』
■著者名 加藤シゲアキ
■発売日 2023年10月25日(水)
■判型 四六判ワイド上製
■定価 2145円(税込)
■448ページ
Amazon:https://amzn.to/3rXhNPn
記事提供元:加藤シゲアキ最新長編『なれのはて』が予約殺到につき発売前重版決定! | ググットニュース
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Source: Jnews1