今年3月、英BBCが放送したドキュメンタリー番組に端を発した、故ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題。BBCの報道を受け、4月に元ジャニーズJr.の男性が記者会見で被害を告発すると、翌5月には藤島ジュリー景子社長(57才)と面談。同月中にジュリー氏が動画で見解を表明し、外部専門家による再発防止特別チームが組まれた。
8月末に公表された報告書は、この特別チームが3か月かけて元所属タレントや事務所関係者らから聞いた話に基づいたものだ。一方、こうした対外的な動きと並行して、内部の動きも始まっていた。4月末には、元V6の井ノ原快彦(47才)、TOKIOの国分太一(49才)と松岡昌宏(46才)、関ジャニ∞の村上信五(41才)などが事務所から、若手の相談担当に選出されたという報道もあった。
「実際は、事務所に命令されたわけではなく、彼らは能動的に動いていたと聞いています」(テレビ局関係者)
そんなメンバーの中で、特にJr.のケアを率先して行っていたのが菊池と山田だ。
「グループとしても個人としても多忙を極めるなか、2人は先輩などと連日連絡を取り合い、若手をどのようにケアすべきかを話し合っていたのです。デビュー前のJr.が、“このまま芸能活動を続けられるのか”など、将来に強く不安を覚えているのを感じ取っていたようです。年長者と若手の間に立てるのは自分たちだという思いから、BBCの放送から間をあけずに、後輩のケアにあたり始めていました」(芸能関係者)
共に“アラサー”の2人は、これから中堅に差し掛かる年齢だが、メンバーとのつらい別れを経験するなど、紆余曲折を経ている。
菊池のセクゾは、2018年に松島聡(25才)が突発性パニック障害になり休養。1年9か月後に復帰したものの、その後すぐにマリウス葉(23才)が心身のバランスを崩し活動休止となるなど、メンバーの体調不良が連続した。マリウスはその後復帰することなく、そのまま事務所を退所した。
山田のHey! Say! JUMPは2人の脱退者がいるが、岡本圭人(30才)は2021年4月の脱退時、ファンから“裏切り者”と言われるほど物議を醸した。
「本場で演劇を学び、グループに還元するためという名目で米国留学し、2018年から活動を休止していた岡本さんは、そのまま戻らずに脱退してしまったのです。山田さんは特に岡本さんと仲がよく、グループ内コンビとしてファンからは“やまけと”の愛称で呼ばれていました。
現在、俳優として活動している岡本さんはこの6月17日、Hey! Say! JUMPのインスタグラムに登場。山田さんたちと一緒に写真に収まっていたのですが、ファンから《なぜ“裏切り者”が》などとコメントを書き込まれ、いまだに遺恨を残している」(レコード会社関係者)
Jr.時代から切磋琢磨してきた仲間が、志半ばで事務所を辞めていく姿を見てきた菊池と山田。彼らの苦悩や後悔を知っている2人だからこそ、Jr.たちの将来に対する不安に寄り添えるのだろう。
「騒動後、Jr.たちは面談を受けていますが、“山田くんと風磨くんが話を聞いてくれたから落ち着けた”と語るJr.もいて、2人の丁寧なケアの跡がうかがえたそうです。若くしていろんな経験をした菊池さんと山田さんの“ぼくらが守るからね”という思いは伝わっています」(前出・芸能関係者)
蝕まれているのは被害者の心だけでなく、その余波を避けられない立場にある若手の心も同じなのだ。
※女性セブン2023年9月21日号
2023.09.12 07:00
https://www.news-postseven.com/archives/20230912_1902541.html
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Source: 芸能トピ