で、その理由をだいたいみんなこんな感じで考えて、このような流れになりました。
若者がテレビを見ないから斜陽産業になった→若者にテレビを見せよう!→若者に人気のある若者を出演させれば若者もテレビを見るだろう→とにかくお笑い第7世代とユーチューバーを出演させた番組が大量出現→そういう番組が消える(イマココ)
「若者を出せば、若者が見るだろう」という考え方は、当たっている面ももちろんあるとは思いますが、かなり安易だと思います。
お年寄りが出ていようが、面白ければ若者だってその番組を見ます。つまんない若者が出てれば、そりゃ見ません。当然です。
■ユーチューバーは「出演者」ではなく「制作者」
さて、ではユーチューバーはなぜテレビからいなくなってしまったのかというと、そこには深い理由があります。
じつはユーチューバーは「出演者」ではなく「制作者」だから、なのではないかと思っています。
ユーチューバーは、それぞれ自分の専門分野を持ち、自分で動画に出演し、その動画を編集しています。やっていることはほぼ「ビデオジャーナリスト」と同じです。
つまり自分でやりたいことや言いたいことがあり、それを実現するために自分が監督兼出演者として動画を制作しているわけです。
しかし、通常テレビに出演している「タレント」「芸人」「俳優」といった人たちは「出演者」、つまり「出演に特化した人」です。
「どういう番組をつくりたいか」と考えてプランを練る「監督」や「演出家」は別の人で、自分たちで出演する番組の内容を考えることは普通はありません。
テレビマンたちに言われたとおりに、望まれた役割を的確にこなすのが、優秀な「出演者」なのです。
つまり、ユーチューバーたちが面白いのは「自分で考えたコンテンツで、自分の考えたとおりやっているから」なのであって、「テレビマンが考えた台本どおりに、与えられた役割を演じても面白くない」のです。
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Source: 芸能トピ