そんな日本の90年代のお笑い番組が現在、海外で問題視されていることをご存じだろうか。
イギリスで制作された映画「ザ・コンテスタント」(2023年)は、1998年に放映された日本の人気バラエティ番組「進め!電波少年」内の企画、「電波少年的懸賞生活」にてブレイクした芸人・なすび氏に、当時の状況を取材したドキュメンタリーだ。狭いアパートの一室に監禁され、衣服も脱がされた状態で1年3カ月の間ひたすらハガキを書き、懸賞に応募し続けたなすび氏の様子と、それを「お笑い」として消費する視聴者の様子は世界に衝撃を与えた。
欧米のメディアおよび評論家たちの間では、この作品について「あまりにもサディスティックだ」、「何が起こっているのか理解が追い付かない」、「視聴者の共犯性を告発するものだ」など、日本独自のお笑いスタイルに困惑、そして不快感を示す批評が目立っていた。
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続いて検証したいのは、当時若手芸人だった出川哲郎氏が出演した「ストップエイズキャンペーン」という企画。この企画は、ロンドンやサンフランシスコなど世界各地で、エイズ防止を目的として、現地のゲイの人々に番組オリジナルのコンドームを配るという内容だ。
特に過激なシーンが放送されたのが、オーストラリア・シドニーのゲイバーにて出川氏がコンドームを配った回。なんと出川氏が6、7人の男たちに連れ去られ、そのまま服を脱がされてレイプされるという衝撃的な様子の音声が放送されたのだ。
出川氏が必死に助けを求めるなか、番組のナレーションでは「スタッフはそのまま見守ることにした」と語られるのみで、誰も助けに行くことなく出川氏はそのまま放置されたのである。
この企画について出川氏は別の番組で「めちゃめちゃ痛かった。(レイプされた場所である)ビリヤード台の天井の景色がいまだに忘れられない」と語っており、肉体的苦痛だけでなく相当な精神的苦痛が伴っていたことは想像に難くない。
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そして最後は、芸人の松村邦洋氏が挑戦した「未成年の犯罪防止シリーズ」のうちの、「エアマックス狩りを体を張って注意したい!」という企画について考えてみよう。
当時若者の間で人気が沸騰し、高値で取引されていたスニーカー「ナイキ エアマックス」の盗難事件が多発していた背景から、松村氏がエアマックスを履き、盗難目的の若者を引き付けて直接注意することで、“エアマックス狩り”を止めようという企画である。
しかし松村氏はこの企画で、多数の若者たちから囲まれ、殴る・蹴るなどの暴行を受けたうえに、履いていたエアマックスは靴底以外盗まれてしまい、挑戦は失敗となった。この企画はコンプライアンス的にどんな問題があるのだろうか。
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Source: 芸能トピ