AKB48誕生1年後の2006年12月に中学3年でオーディションに合格、翌07年4月に劇場デビュー以降、17年の長きにわたり中心メンバーとして活動した功労者の集大成となるコンサートには、卒業生15人も駆けつけ、門出を祝福した。
オープニングで純白のドレス姿、ティアラ、大きなリボンをつけて登場した柏木は、ストリングスとピアノの演奏のみでソロ曲「火山灰」をしっとりと歌って幕開け。
会場が赤一色に染まる中、中学を卒業後に故郷・鹿児島から上京した自身の代表曲でスタートさせると、現役メンバーが合流し、キラキラのアイドル王道曲「ポニーテールとシュシュ」「言い訳Maybe」「大声ダイヤモンド」「シアターの女神」を連発。ファンも気合のこもったコールで盛り上げた。
ユニット曲パートからは柏木とゆかりの深い卒業生が続々と登場した。「てもでもの涙」では“さえゆき”コンビとして人気のあった宮澤佐江(2期生)とデュエット。前田敦子(元AKB48)、山本彩(元NMB48/AKB48)、北原里英(元AKB48/NGT48)、石川梨華(元モーニング娘。)からのビデオメッセージ後には、派生ユニット「フレンチ・キス」が復活を遂げ、会場は大歓声に包まれた。
フレンチ・キスは柏木、4期生の倉持明日香、6期生の高城亜樹の3人組で、2009年9月にデビュー。2015年11月にさいたまスーパーアリーナで解散した。解散以来8年ぶり復活となった“フレキス”は「If」「カッコ悪いI love you!」の2曲を披露し、会場を沸かせた。
このほか、「RIVER」では高橋みなみ(1期生)が登場し、冒頭の「AKB―!」の号令を担当。「少女たちよ」では横山由依(9期生)が、チームYJの「Choose me!」ではオリジナルメンバーの指原莉乃(5期生)、峯岸みなみ(1期生)も駆けつけた。
柏木はAKB48のメジャーデビュー以降のシングル63枚のうち、4thシングル「BINGO!」(2007年7月発売)以降、52枚で選抜入り。2014~15年にNMB48兼任、16~19年にはNGT48を兼任するなどした功労者。しかし、39thシングル「Green Flash」(2015年3月)で小嶋陽菜とWセンターを務めただけで、単独センターは一度もなかった。
本編終盤では、現役メンバーと同じ衣装をまとった小嶋陽菜(1期生)を迎え入れ、Wセンターで「Green Flashを歌唱。柏木が「一番思い入れのある歌なんです」と打ち明けると、小嶋は「ライブで歌ってないの知ってるよ」とツッコミを入れて笑いを誘った。
そして本編ラストは、長いキャリアの「最後の夢」だったという単独センターを務めた最新シングル「カラコンウインク」(13日発売)で締めくくり、柏木の代名詞でもあったウインクを振りまいた。
アンコールで淡いピンクのドレスをまとって登場した柏木は、卒業スピーチで17年間の活動を振り返り、「夢のような日々でした」と話した。
ファンに「卒業しても皆さんの前ではアイドルでいさせてください」と伝えると、「17年間という長い間、AKB48でいられたこと幸せです」「私にとってAKB48は人生そのものです」と涙は見せずに言いきった。
秋元康総合プロデューサーが書き下ろした卒業ソロ曲「最後の最後まで」を歌い始めたが、2番に入ると、柏木はうつむき、歌うことができなくなってしまった。気持ちを立て直して歌い切ると、深々と一礼。
続いて「チームB集合!」と号令をかけ、初代チームBメンバーの浦野一美(1期生)、同期の片山陽加、菊地あやか、田名部生来、仲川遥香、仲谷明香がステージ集結し、おなじみの円陣のあと、チームB代表曲「初日」や、「約束よ」を歌い、ファンの涙腺を緩ませた。
そして、現役総勢46人、OG15人がステージに大集結。チャイムが響き渡ると全員で「桜の花びらたち」を、ラストはこの日2回目の「遠距離ポスター」を現役メンバー全員で歌い、大団円を迎えた。
現役メンバー一人ひとりから一輪ずつ花をサプライズでプレゼントされた柏木は「17年間たくさんの愛情と幸せな思い出をありがとうございました。私は世界で一番幸せです。ありがとうございましたー!」と叫ぴ、最後は投げキスと余韻を残してステージをあとにした。
柏木由紀、AKB48卒コンでキャリア17年の集大成「AKB48は人生そのもの」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5814542d5683e01b9d80794469452814ff860a0d
https://i.imgur.com/bcg7ydE.jpg
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Source: 芸能トピ