シバター久保優太「やらせ問題」は総合格闘技を裏切る愚行 高田延彦「総合格闘家のきめ」と資質を評価もRIZINはいかなる裁定を下すのか

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1: なまえないよぉ~ 2022/01/09(日) 17:32:43.15 _USER9

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 番狂わせに、この日最大級の盛り上がりを見せた大観衆をはじめ、会場内で2人の試合に疑いを抱く者はいなかったように見えた。試合後、実況席の元総合格闘家でタレントの高田延彦はシバターについて「完全に総合格闘家のきめだよ」と、その資質を認めた。解説を務めた総合格闘家の川尻達也も「これはすごい。格闘技の楽しさとシビアさと厳しさを見せた試合だった」と絶賛したほどだった。

 格闘技において、番狂わせは歓迎されがちだ。2004年4月に開催された「PRIDE GRANDPRIX 2004 開幕戦」ヘビー級グランプリ1回戦でミルコ・クロコップから大金星を奪ったケビン・ランデルマンは今もコアなファンにとっては今も語り草だ。K―1出身のスター選手で絶頂期だったミルコに対し、レスリング出身のランデルマンは不利との下馬評だった。しかし、左フックの一撃で“立ち技最強”を1回KO。衝撃決着に会場は興奮のるつぼと化した。

 今回の試合でシバターが見せた鮮やかな腕ひしぎ十字固めは、一昨年の大みそかの「RIZIN.26」で行われた元K―1戦士・HIROYAとの戦いでも決め手となった得意技だ。1年前の記憶が、この決着に説得力を持たせたともいえる。そのHIROYAは、今回久保と対戦する予定だったがケガによりキャンセル。この騒動に発展したことは皮肉としか言いようがない。

 今回、久保がヒットさせた打撃は10発ほど。そのほとんどがローキックで、決定的なものはなかったように見えた。加えて、頭部への攻撃がなかったのはいささか不自然でもあった。しかし、美しい一本勝ちにファンは目を奪われ、後日こんな結末になるとは想像だにしなかっただろう。

 異種格闘技戦は、総合格闘技の華とされてきた歴史がある。1998年に開催された「PRIDE.1」で、プロレス最強を掲げた高田延彦が、400戦無敗の柔術家ヒクソン・グレイシーに挑み歴史的惨敗を喫した。00年の「PRIDE GP 2000」では桜庭和志が90分の激闘の末、ホイス・グレイシーに勝利。04年の「K―1 PREMIUM 2004 Dynamite!!」においては、魔裟斗が立ち技ルールで総合格闘家の山本“KID”徳郁を返り撃ちにした。

 筆者も長らく総合格闘技を観戦してきたが、今回のように音声やLINEのスクリーンショット画像が拡散するなど物証がそろった“やらせ”が明らかになった試合は記憶にない。ゆえに騒動は各所に飛び火している。同日開催された日本GPバンタム級トーナメントで優勝した扇久保博正は自身のYouTubeチャンネルで「あの試合は僕らとは別枠だと思っているので、同じものだと考えないで欲しい」と不快感を示し、「対戦相手とLINEするのはあり得ないことなので、そこも論外」と怒りをにじませた。

 シバターはすでに格闘技引退を宣言しているが、多くの選手や関係者からの批判が殺到し、騒動が収まる気配はない。“真相”を語ったYouTube動画では、イベント運営幹部の名前まで飛び出したが、RIZIN側はこの一件に関して沈黙を貫いている。真剣勝負だと信じて観戦した多くのファンを裏切り、総合格闘技の未来に暗い影を落とした愚行。果たしてRIZIN側はいかなる裁定を下すのか。

https://news.biglobe.ne.jp/sports/0109/sph_220109_1462143275.html

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Source: 芸能トピ

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