2017年に脳腫瘍を患い、生死を分ける経験をした安田ががん専門の精神科医としてケアにあたる腫瘍精神科医・清水研氏との対談を熱望して実現。
後遺症が残り、強い光を避けるためにサングラスが欠かせなくなった時、清水氏の著書を手にし、自身の経験も重ねてのめりこむように読んだという。
32歳の時に病気が発覚。大きなドームツアーを終えた直後に脳腫瘍の一種「髄膜種」と診断された。頭蓋骨の中で腫瘍は8センチの大きさになっていた。
「ちょっとふらついたりとか耳鳴りとかあって。いつもと違和感があって、片頭痛持ちなんで片頭痛かなあと思ったけど、自分の判断で(病院に)行ってみようと。結果的には腫瘍のサイズがこの(こぶし大)くらいあったので、両手年数の間くらい(頭の中に)あったんだろうと思ったんですよ。それなりに体って素直に反応すんねんなあって思いました」
頭痛のつらさや病名が確定するまでは「僕、痛みがあまりにもなかった人で。本当にわからなくて。ヘルニアの手術をして、そのあと1週間後にライブで、足引きずりながらやったり。すごい痛みに鈍感だったんですよ。我慢強くて。(体は)サインを出していたと思うけど、『いつもの片頭痛』としか思ってなかった」と回想。診断を聞き、マネジャーや親に連絡するなど、至って冷静だったという。
腫瘍が血管を圧迫し、いつ脳出血を起こしてもおかしくない状況だった。額の骨を取り外し、12時間に及ぶ大手術を受けた。「左の頭皮の感覚がないので、壁にぶつかっても気づかない」といい、手術の影響で「神経が一回遮断されているので頭の形が変わった。髪の毛の生え癖が変わったり。おでこに4つ穴を開けているので、触ると痛くなったりとかそういうのが大変ですね」と不安を抱えながらの生活だという。
その後、2018年に胸椎と腰椎を骨折して全治3カ月の重傷と発表された。「立ちくらみが原因で誤って転倒、背中と腰を骨折」という発表だったが、実際ははるかに深刻だったという。
「実は、お風呂の浴槽につかってたんですけど、そのまま術後てんかんが起きたんです」と明かした。術後てんかんとは、開頭手術の影響で術前にはなかったてんかん発作が起きること。「記憶がないんですが、浴槽につかっていて、(発作が起きて)うわーっとのけぞって。のけぞりすぎて骨が折れて、そのまま浴槽に顔がつかっちゃっちゃったんです。で、そのまま気絶してたんです」と克明に語った。
「そこを友達がたまたますくいあげてくれて、それで命が今ある。当時、はっきり言い過ぎるとびっくりさせる方もいらっしゃるかと違う形で説明をしたと思うんでですが、今改めてこのタイミングではっきり言う理由としては僕の人生を大きく変えた一番の分岐点になったんです。100パー死んでたやん俺、って」と、生死を分かつ体験だったと振り返った。
2024年02月09日 22:27
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Source: 芸能トピ