芦原さんは、26日に自身の「X」を更新し、ドラマ制作の過程で、原作を改変する動きがあったと苦言を呈していた。最終的には、9・10話の脚本は自ら担当することになったとも明かしている。
その後、告発の反響があまりに大きかったのか、28日には《攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。》と謝罪し、一連の投稿を削除。翌日に発見されたという経緯がある。
あまりに突然の訃報に悲しみの声が相次ぐなか、SNSでは、漫画作品を実写化する際の問題点が次々と指摘されていった。
『アタゴオル物語』などで知られる漫画家・ますむらひろし氏は、《脚本家が現れ勝手な創作をして、頼みもしてない自己表現する。その結果は実に奇妙なものに変質する。産んだ世界が破壊される苦しみは、作者しか判らない》と告白。
『海猿』原作者である佐藤秀峰氏は、自身のnoteで、ある日突然映画化の話が決まり、口をはさむ余地もなく映像化の契約書に判を押すよう求められたと明かしている。《映像関係者には一人も会いませんでした。脚本?見たことがありませんでした。(中略)作品が自分の手から奪われていく感覚がありました。》と、当時を振り返っている。映画の出来も、納得いかないものだったという。
2月1日には、『金色のガッシュ!!』作者の雷句氏が、芦原さんの訃報に《漫画家さんや作家さんにとって悔しくてショックな出来事であり、自分にとっても本当に悔しい出来事でした。》と言及した。
雷句氏は、《情報が少なすぎて、この事件に対して自分の感じている事は、経験からくる憶測にしかすぎず、ポストはできていない》としながら、《一つ言えるのは日テレも小学館も、組織です。そして漫画家は個人です。コレだけ見ても芦原先生がいかに苦しい戦いをしたかがわかります。》と指摘している。
雷句氏は、過去に小学館の週刊少年サンデーで『金色のガッシュ!!』を連載していたが、編集部とのやり取りでトラブルになり、最終的には2007年に連載を打ち切った。
その後、小学館から原稿の一括返却を受けるなか、5枚のカラー原稿の紛失が判明し、2008年に同社を提訴。小学館の謝罪と和解金255万円で和解が成立した。『セクシー田中さん』の出版社も小学館で、自身も組織と戦った経緯があるだけに、思うところがあったのかもしれない。
現状、日テレや小学館からは、これまでの経緯を説明するようなコメントは出ていない。世間からは、詳しい検証を求める声が相次いでいる。
2024.02.03 17:30
『金色のガッシュ!!』作者が『セクシー田中さん』騒動に言及「日テレも小学館も組織、漫画家は個人」「いかに苦しい戦いをしたか」過去には原稿紛失で小学館を提訴
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Source: 芸能トピ