※潜在視聴率:タレント個人が番組に出たときに、何%を稼げるかを示すデータ。「まず、毎分の視聴率をもとに、その時間に誰が出ていて、どのくらい数字の上下があったかを計る。そしてその数値に、『録画再生率』やTVerなどでの再生回数を加味して算出されます。俳優やタレントの人気度がもろに表れるだけに、潜在視聴率はタレントの『成績表』や『株価』とも呼ばれています」(関東圏のキー局編成担当者)
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麒麟・川島明の「安定感」
潜在視聴率は、各局が独自に算出しているが、芸能プロダクションへの配慮で表に出ることはなく、広告代理店やスポンサー企業との間でのみ取り交わされている。本誌は今回、そんな「極秘資料」を独占入手した。
『ラヴィット! 』(TBS系)のMC、麒麟の川島明(44歳)は世帯6.2%(個人3.1%)。『あさイチ』(NHK)のキャスター、博多華丸(53歳)は世帯4.4%(個人2.2%)、博多大吉(52歳)は世帯4.3%(個人2.1%)だ。芸能評論家の宝泉薫氏が解説する。
「ゆるい情報番組の『ラヴィット! 』は半年も持たないと言われていました。ところが、むしろ人気を得ている。他局はワイドショー系が多く、旧統一教会問題からジャニーズまで、殺伐としたテーマが多い。視聴者が食傷気味になっているなか、ゆるめの情報番組が人気になっています。
ハライチ澤部は「大苦戦」
同じ理由でNHKの『あさイチ』も安定していますね。博多華丸・大吉は安心して見ていられます。情報番組で芸人が起用されるのは、ツッコミができるからです。芸人は”違和感”を見つけてツッコめる。たんなる粗探しではなく、そこに笑いを混ぜられるので、負のイメージを和らげることができるんです。それが近年お笑い芸人が情報番組に起用されている理由です」
一方で、テレビマンが「危険水域」と見る芸人もいる。ハライチの澤部佑(37歳)は、世帯1.8%(個人0.9%)と大苦戦している。
「澤部はお昼の情報番組『ぽかぽか』(フジ系)でMCをしていますが、個人の潜在視聴率が1%ないのは、かなり危険です。
このままだとMCを外されてしまうか、『ぽかぽか』自体がなくなってしまうかもしれません。バナナマンや千鳥のように、ほかにも数字を持っているお笑い芸人はいくらでもいる。澤部はここが踏ん張りどころと言えるでしょう」(前出・キー局編成担当者)
大御所であっても数字は嘘をつかない。
ダウンタウンの「ギャラ」と「視聴率」
「ダウンタウンの2人はギャラが高くても、それを上回る潜在視聴率を持っています。松本人志(60歳)は世帯7.1%(個人3.5%)、浜田雅功(60歳)も世帯7.4%(個人3.7%)と、2人ともギャラに見合った潜在視聴率を誇っています。
問題は、ビートたけし(76歳)です。ギャラが350万円~と圧倒的に高いわりに世帯2.1%(個人1%)と潜在視聴率が低く、はっきり言ってタレントとしては価値がない。大御所なので丁重に扱っていますが、いますぐにでも切りたいのがホンネです」(同前)
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Source: 芸能トピ