批判の矢面に立たされて4年。山奥で独居なんて脱俗でもするの?と聞いたら、苦笑された。「生きられる場所が、ここしかなかったんです」。
たき火を囲み、温泉につかり、一夜を過ごして「火宅の人」の今に迫った。
「すぐに血抜きしてるから、肉は柔らかいです」。189センチの長身にヒゲ面の東出さんが、熊の肉を煮こんだ鍋をよそってくれた。東京から特急電車に乗って、とある駅で降り、車で20分。細く急な一本道を上った先が、東出さんの住まいだ。
夜8時。四方を山に囲まれたトタン屋根の山小屋は、床が土で固められている。一斗缶で燃やすマキの炎と、ぶら下がる裸電球が闇を照らしだす。無粋を承知で聞いた。一度得た家族を失って、孤独は増したのか。東出さんは静かにうなずいた。
なら、なぜ山深い場所に?と質問を重ねると、山男の顔をした。「渋谷のスクランブル交差点でも孤独は感じます。山中でもそれは一緒ですが、それでも生き物の息吹を感じる。生きている実感が味わえるという意味では、都会の孤独と質が違います」
山中に居を構えて2年。狩猟免許を取って山で狩りをする。「大抵が『単独忍び』(徒歩で一人でする猟)。鹿を仕留めた時は、何ともいえない高揚感がある」。都会暮らしが恋しくないのか。東出さんは、苦笑いした。
「離婚して東京に家がなくなり、部屋を探したんですが、本名で俳優をしていたので『マスコミの取材が来るから』と断られました。それも、3軒の不動産屋に。ここにいるのは、東京で暮らすのは厳しいな、と感じた面もあるんですよね」
不倫を週刊文春が報じたのは、2020年のことだ。「身から出たサビだからしかたない。『俺、詰んだ』と思いました」と振り返る。「全てを受け止めて反省してるつもりなんですが、その深さなんて人に伝わらない。どうしたらいいか、分からなかった」
続きは毎日新聞 2023/12/15
20:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/023daddb7528c6ac0f8656b184616bc0034cbe9a
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Source: 芸能トピ