だがパレードの「場外」では、吉村知事に対して批判が渦巻いていた。パレードの冠に《兵庫・大阪連携「阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード」~2025 年大阪・関西万博 500 日前!~》とつけて、万博のPRに「政治的利用」をしたこと、さらには大阪府の職員をボランティアで「ただ働き」させた、パレード費用をクラウドファンディングで募ったものの目標額が集まらなかった……。
そうした批判に対して、吉村知事は囲み会見でこう反論した。
「パレードが大阪、関西の元気につながればいい」
「万博協会は実行委員会に入るかとの協議もあったが、入らなかった。万博と(パレードは)切り離した」
「ボランティアを募集して(職員の)成績、人事にかかわるわけでないと発信してやっている。趣旨に賛同した人が手を挙げている。パレードを盛り上げたいとやっている。全員がむりやり駆り出されたというが、阪神、オリックスファンもいる。メディアがやり過ぎと思う」
大阪と神戸のパレードでは合計96万人が詰めかけたと公式発表されたが、クラウドファンディングでは、パレードの費用が5億円。集まったのは1億円弱で、残りは協賛のスポンサーが4億円あまりを負担することになった。
この日吉村知事は、「クラファンは達していないが趣旨に賛同して思いを寄付してくれた、うれしい。クラファンは大成功だ。批判を受けたが実行したクラファンは大成功し、反省することはない」と、さながら「独演会」を展開した。
阪神の岡田彰布監督とツーショット写真におさまる吉村知事のジャケットには「EX2025」のロゴが入っており、相変わらずの「万博便乗」会見だったといえる。
大阪府と大阪市は、パレードに合計2500人のボランティアを投入した。兵庫県は「休日出勤」として職務として職員を募集したのとは対照的だ。吉村知事は、SPと職員に囲まれてパレード会場から意気揚々と引き上げた。
このパレードが終わるやいなや、ボランティアとして参加した大阪府の職員・Yさんは、無償で提供された、阪神とオリックスのロゴに《VICTORY PAREDE》と背中に入る、白のスタッフジャンパーと帽子を丁寧にたたんで、あらかじめ用意していたバックに詰めていた。
府職員のYさんはこのジャンパーと帽子をメルカリで転売した。Yさんの話を聞こう。
「吉村知事は公務で、パレードに参加しています。しかしこちらはボランティアで交通費もランチ代もでません。文句を言われる筋合いはない」
Yさんは、自宅に帰る途中にスマートフォンでスタッフジャンパーと帽子を撮影し、メルカリに出品、すると数分で1万円を超す値段がついて売却したという。
「出品作業は子どもにやってもらいました。吉村知事のことだから、どんな難癖をつけてくるかわからない。さっさと悪い思い出を消し去るにも、手放すのがいいと考えました。
吉村知事もこんな無茶なことしているので、メルカリ出品に文句言えないでしょう。祭日にもかかわらず公務員にボランティアを強要するような手法はやめるべきだ」
※以下出典先で
現代ビジネス12/2(土) 6:04
https://gendai.media/articles/-/120118
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Source: 芸能トピ