最初から“ざらつき”のない番組
『リンカーン』が終了し、20年後にスタートした後継番組とあって、『ジョンソン』のレギュラーメンバーの世代はグッと若くなった。とくに注目すべきは、そのコントラストだ。
2005年にスタートした『リンカーン』は、ダウンタウン、さまぁ~ず、雨上がり決死隊、キャイ~ン、DonDokoDon ・山口智充(2009年まで)という5組の売れっ子を揃えた。さまぁ~ずがホリプロ、キャイ~ンが浅井企画、ほか3組が吉本興業だ。関東にはお笑い養成所がない、もしくはできたばかりで通っていない世代の芸人たちだ。
当時、ダウンタウンは後輩芸人とガッツリ共演することが珍しく、それ自体が企画の臨場感や面白さを生んでいた。ダウンタウンが芸歴23年、それ以外のレギュラーメンバーが11~15年前後のキャリアで始まっていることからも、「それなりの芸歴を重ねたうえでも、ダウンタウンがメインの番組に出たい」という思いが浮かび上がる。
一方で『ジョンソン』のメインキャストは、かまいたち、モグライダー、見取り図、ニューヨークの4組。モグライダーがマセキ芸能社、ほか3組が吉本興業だ。いずれも旬な芸人コンビには違いないが、『リンカーン』よりも並列な顔触れという印象を受ける。
きっとそれは、番組スタート前からテレビやラジオ、YouTube、ライブでの共演があり、すでに一定の信頼関係が築かれているためだろう。芸歴を見ても、もっともキャリアの長いかまいたちやモグライダー・芝大輔と、一番後輩のニューヨークとは6年の差で、『リンカーン』メンバーほどは離れていない。
どちらかと言えば、「アラフォー世代の芸人たちによる番組」というほうがしっくりくる。モグライダー・芝は吉本興業のお笑い養成所に通っていた経歴を持ち、SNSや動画配信の時代にあって、東西による笑いの違いも以前ほどは感じない。あらゆる点で『ジョンソン』は、最初から“ざらつき”のない番組なのだ。
『リンカーン』の再現と大きな違い
今振り返ると、『リンカーン』はダウンタウンがいてこその企画も少なくなかった。
若手芸人がロケを通してダウンタウンとの距離を縮める「フレンドリーダウンタウン」をはじめ、『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)のパロディー「すべる話シリーズ」、ゲスト芸人がレギュラーメンバーに対して様々な意見をぶつける「説教先生シリーズ」などは、いずれも“絶対的な存在”ゆえに引き立つ面白さと言える。
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Source: 芸能トピ