とにかく何かと「かわいそう」といいたがる大人を筆者は“かわいそうおばけ”と名付け、心のなかでツッコミを入れていた。今回は、そんな“かわいそうおばけ”たちからよせられたコメントと、それに対する本音を紹介しようと思う。
「お父さんがいなくてかわいそう」(→いればいいってもんじゃない)
当初から絶対に「くるな」と思っていたコメントが「お父さんがいなくてかわいそう」だ。これは想定内中の想定内なので「きたかきたか〜!」という感じだが、父親がいなくてかわいそうだったのか、そうでなかったのかは、子どもが成長してから本人がどう思うのか、なのだ。今の段階ではわからないだろう。
実際、筆者の母もシングルマザーだった。
筆者も小さいときは周りから「お父さんがいないぶん頑張らないとね!」といわれることが多く、「なんで離婚したの?」と母に詰め寄ったこともあった。が、死んだ父親はクズ界のエリートだったので、もしも母親が離婚していなければ大学も行けなかっただろうし、相当額の借金を背負わされていた。億に近い借金をするクズポテンシャルの高い父親でも、いるだけで「かわいそうじゃない」になるんだろうか? 父親はいるにこしたことはないが、いりゃあいいってもんじゃないよ。
今思えば、父親がいないからといって頑張る必要があるのだろうか。逆に父親がいれば頑張らなくていいっていうのも意味がわからん。
「母親だけでは愛情が偏る」(→血の繋がりはなくてもかわいがってくれる人はいる)
次に似ているコメントだが、「母親だけでは愛情が偏る」というもの。要するに、夫婦で育てるのが普通だから、親1人では足りないといったことだろう。
それは確かにそうかもしれない。育児をしていてとにかく1人でも多くの“手”があれば……と日々感じている。ギャン泣きさせてしまう場面は片親だと多い。
でも、常に1人だからこそ、手伝ってくれたり気にかけてくれる人の存在は大きく、すごく感謝できる。父親という存在はいないが、血の繋がりがなくてもかわいがってくれる人はいて、それはそれで息子の“心の治安”にも良いような気がする。
たとえば、仕事関連の知人や友人は「パパだよ〜」とふざけていうが、筆者はそれがとても嬉しい。息子が大きくなったときに父親みたいな人がたくさんいるっていいな、と本気で思っている。
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Source: 芸能トピ