冒頭の“戦々恐々”のきっかけとなったのは、8日に全国342館で公開されたジャニーズWEST・重岡大毅(31)の「禁じられた遊び」の失敗だ。
同作品は共演に橋本環奈(24)、演出は2020年公開のKAT-TUN・亀梨和也(37)の「事故物件 恐い間取り」で23.4億円の興行収入を記録した中田秀夫監督(62)。人気女優と“ジャパニーズホラーの巨匠”の黄金コンビをもってしても、公開3日目までの観客動員数は8万2200人、興収は1億1090万円と振るわなかった。公開から10日目でようやく興収が2億円を超えるという事態に、映画界関係者から「これじゃあスタッフのギャランティーも払えないんじゃないの……」といった悲痛な声が漏れてきた。あの「Koki,」(コウキ=20)の「牛首村」ですら5億6000万円の興収を稼いだわけだから、「禁じられた遊び」がいかに不入りなのかがわかるだろう。
「公開前日に、映画よりも長い4時間にも及ぶ新社長就任謝罪会見を開くことになってしまったわけですから、観賞予定だった観客も手放しで楽しめるはずありませんよね……」(映画関係者)
映画公開となれば、これまではあらゆる媒体でプロモーション活動が行われてきたが、今はこれに腰が引けているテレビ局が積極的にブッキングしなくなっていることも動員数を減らしている理由のひとつだ。
「製作側としては、役柄との整合性や演技力、そのタレントが持つ集客力を加味してキャスティングするわけですが、もうひとつ重要なのがプロモーション展開なんです。これが十分に機能しないとなれば、少々無理してジャニーズ事務所のタレントを起用した意味がなくなってしまうわけです」(芸能関係者)
また、製作サイドだけではなく、作品を公開する劇場側でも想定外の事態が発生していた。それは今月半ば、北海道江別市の映画館で起きた。上から北村匠海(25)、杉咲花(25)、永瀬という登場人物が並んでいる「法廷遊戯」のフライヤーが置かれたガラスケースに、永瀬の顔をちょうど隠すように、前売り券の「ご希望の方は入場口スタッフまでお申し付け下さい」というシールが貼られていたのだ。この写真が一斉にSNSで拡散されると、映画館側は「意図的ではなかったものの配慮に欠いた」として謝罪し事なきを得たのだが……。
「経済同友会代表幹事の新浪剛史氏が“欧米では児童虐待の重罪。同事務所のタレント起用はそれを容認、推進しているようなもの”と発言しましたが、これは映画界でも同じことだといえるでしょうね」(映画関係者)
二宮主演の「アナログ」は欧米で絶大な人気を誇る“世界のキタノ”こと北野武(76)が原作であることから、海外の複数の映画祭から注目されている作品だといわれているが、性加害問題の“うねり”がどう影響してくるだろうか。
人気アイドルを起用すれば、“内容うんぬんは置いておいても、興収が見込めるから”という、映画業界の「ジャニーズ頼み」のあしき慣習が終わりを告げようとしている。
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/entertainment/nikkangendai-978870.html
本予告 映画『禁じられた遊び』9月8日(金)公開
https://ohayua.cyou/?yt=YdErQr-O2kw
http://img.youtube.com/vi/YdErQr-O2kw/maxresdefault.jpg
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Source: 芸能トピ