中でも、ジャニーズ事務所との癒着が問題視され続けてきたのが、音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)。同番組では、ジャニーズのグループが毎週1組以上登場する一方、なぜか他社のボーイズグループが出演する機会はないと、ネット上でかねてから指摘され続けてきた。
しかし、9月11日付「スポーツニッポン」は、これまで出演機会のなかったSKY-HI率いるBMSGのボーイズグループ、BE:FIRSTが、同番組の初登場に向け「最終調整に入った」と報道。同じく、吉本興業とCJ ENMによる合弁会社のLAPONEエンタテインメント所属のJO1やINIについても、今後登場する可能性があることにも言及。しかし、彼らの出演に期待する人々とテレ朝サイドの思惑は「すでに大きなズレが生じている」(レコード会社関係者)とか。
『Mステ』BE:FIRST初出演報道も……ジャニーズ忖度解消の一歩ではない?
今月7日、ジャニーズ事務所は性加害問題に関する記者会見を実施し、被害者への救済を行うと明言。これにより、今後の課題として「『社名を変更するのか』また『ジャニーズのメディアに対する圧力と、メディアの忖度の完全撤廃』が、さらにクローズアップされることになった」(芸能記者)という。
特に後者に関しては、新社長の東山紀之、ジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦ともに「公平であるべきで、(今後忖度は)必要ない」と断言したことから、とりわけテレビ各局をはじめとする大手メディアへの批判が日に日に増している。
「中でも槍玉に挙げられているのが、『Mステ』にジャニーズ以外の男性グループを極力出演させてこなかったテレ朝です。同局は東山が降板した『サンデーLIVE!!』で、記者会見の模様を一切放送しないなど、いまだに“ジャニーズ忖度”のスタンスを貫く姿勢を見せている。BE:FIRSTの初出演に関しても、ジャニーズ忖度を解消するための前向きな一歩というよりは、“必要に迫られて”仕方なく行う措置とみられます」(同)
『Mステ』3時間SP、アーティストから出演辞退相次ぐ
というのも、ここまで集中砲火を浴びている『Mステ』だけに、今月29日に放送を控えている3時間SPの出演アーティストが「なかなか集まらない状況にある」(制作会社スタッフ)ようだ。
「アーティスト本人や所属事務所から、『出演を見合わせたい』という連絡が次々と入っているというんです。一部レコード会社では『所属アーティストを一律で出演辞退とした』といったうわさも聞こえてくるほど。番組サイドは今、これまで出演させてこなかったボーイズグループにも『声をかけざるを得ない』状況になっているというわけです」(同)
しかし、これまで“ジャニーズファースト”を貫いてきた『Mステ』だけに、他社のボーイズグループに関しては知識やツテもなく、大慌てで出演者確保に奔走しているそうだ。
「この動きは各メディアもキャッチしており、結果的に『Mステ』に関する記事が、次々と世に出ることになっているのでしょう。3時間SPへの出演を見合わせた各アーティストは、今まさにそのスタンスや存在意義を問われている『Mステ』自体に、拒否感を示している傾向が強いため、今後もオファーは難航を極めるでしょう」(前出・レコード会社関係者)
こうした状況だけに、目を引くような“初登場”アーティストは確保できたとしても、結局、出演者が足りなくなれば、『Mステ』はジャニーズに頼るしかない。結果、3時間SPが穴埋めによって“ジャニーズ祭り”になる可能性も十分あるが、その際、視聴者からはどんな反響が寄せられるのだろうか。
2023/09/13 12:00
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Source: 芸能トピ