ジャニー氏による性加害について、姉の故・メリー喜多川氏や事務所スタッフ、マネージャーが認識していたことやジャニー氏以外に性加害者がいたことなどについて明かした。
■「小さい頃にジャニー氏がやってきたようなことと同じような性加害を受けて育った」
会見と調査報告書の内容によると、座長であり元検事総長・林真琴弁護士、精神科医の飛鳥井望氏、臨床心理士の斉藤梓氏からなる特別チームは、被害者21人にどのような性加害を受けたのかを聞いた。ヒヤリング結果を踏まえ、ジャニー氏が自宅や合宿所や公演先の宿泊ホテルなどにおいて、一緒に入浴をする、添い寝する、キスをする、体を愛撫する、性器を弄ぶ、口腔性交を行う、肛門性交を強要するなどの性加害をしていたことを認めた。
ジャニー氏は古くは1950、60年代に性加害を行っていたことが認められ、それ以降も繰り返していた。ジャニーズ事務所においては1970年代前半から2010年代半ばと長期間にわたって多数のジャニーズJr.に対し性加害をしていたと認められた。ジャニーズJr.が接する大人は、基本的にジャニー氏と振付師、マネージャーのみであり、事務所の社員との接点はなかった。
調査報告書によると、被害者の中には「スタッフは、ジャニー氏がジャニーズJr.の体を触る行為を日常的に目にしており、スタッフもジャニー氏の性加害を知った上で隠していると考えており、性加害はタブーであり、スタッフに相談できる雰囲気ではなかった」と述べる人もいた。被害を受けても周囲の人や親に相談できない状況の中で、性加害は繰り返し行われていた。
取締役、代表取締役を務めたメリー氏は2021年に死去しているため、ジャニー氏の性加害を認識していたかを直接確認することはできない。しかし、調査報告書によると、メリー氏はジャニー氏の性加害問題を認識していたと推認するのが合理的かつ自然であるとしている。
メリー氏と戦前から懇意にしていた新芸能学院の名和夫人は生前「ジャニー氏は、小さい頃にジャニー氏がやってきたようなことと同じような性加害を受けて育ったから、一種の病気なんだ」と話していたという。ジャニー氏の幼少期について話す人物としてはメリー氏以外に考え難いとしている。
■ジャニー氏以外にも加害者がいた
報告書によると、1970年代に性加害を受けていたジャニーズJr.の中には「メリー氏が『ジャニー氏は病気だから』と言っていた」という話を関係者から聞いたことがある人がいたという。メリー氏は遅くとも1960年代前半には、ジャニー氏の性嗜好異常を認識していたものとみられている。
会見の中盤で、記者にジャニー氏が受けた性被害についての詳細を問われると、飛鳥井氏は「報告書以上の情報は把握していません。ただし、非常にセンシティブでプライベートな問題ですけれど、メリー氏からの情報であろうということを裏付けるものだと考えております」と答えた。
報告書によると、ジャニーズ事務所とその他の関係者は、実際に性加害を目撃したり、被害者から性加害について直接話を聞いたりしたと明かす人はいなかった。しかし、被害者の中には、性加害を受けたことを事務所の女性スタッフに相談したところ「デビューしたければ我慢するしかない」「我慢すればいい夢が見られる。みんな通っていく道だ」と言われた人もいる。中には、「振付師もジャニー氏の性加害を知っていたはずである」と述べる人もいた。(以下略)
ジャニー喜多川氏は「同じような性加害を受けて育った」「一種の病気」 調査報告書が指摘したメリー氏の認識
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad41ac51b290a41ff2cf030e7e446ace08fb10ab
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Source: 芸能トピ