とはいえ、彼女の25年にわたる芸能活動のコアには、常に歌と音楽があった。15年前、活動スタイルに悩んだ鈴木が取り組んだプロジェクトは、中田ヤスタカとの出会いをもたらし、大きな転機にもなった。鈴木はずっと歌いつづけている。
今でも「自分の歌声が嫌い」だと語る鈴木。なぜそれでも彼女は歌うのか。鈴木亜美の知られざる一面に迫った。
(※中略)
■自分の歌声は一生好きになれない
──最後になりますが、鈴木さんの歌声は、90年代を代表する歌声のひとつだと思います。ご自身としては、なぜ“鈴木亜美”が多くの人々に届いたのだと思いますか。
私は自分の歌声も話し声も、すっごい嫌いなんです。自分の歌声がどうしても好きになれなくて。
だから、自分の歌声が届いたというより、楽曲が届いたという感覚があります。今でもこの声はどうにかしたいと思ってるし、楽曲を作ってくださる方にも「どうにかしてください!」って気持ちでお願いしてます。
──中田さんやTeddyloidさんは声もひとつの音として扱うスタイルだから、鈴木さんに合ってるのでしょうか。
それはありますね。私は多分一生、自分の歌声に納得いかないです。話し声も、もっと高かったら女の子らしく振る舞えたのにって思うし。
この声のせいで「ドーン!」と構えてなきゃいけない気がするというか。自分の性格や言動すら、この声にコントロールされている気がします。
──それでも、ここまで歌ってこられたのはなぜですか。
小室さんが初めて私の声を聴いたとき「シャキシャキしてて、すごくいい声だね」って言ってくれて、すごくうれしかったんですよ。あの言葉で視界がパーって晴れた。小室さんのあのひと言がなかったら、25年後の今まで歌えなかったです。
小室さんが褒めてくれたから「この声でも歌っていいんだ」って思えた。ファンの方々にも「歌声が好きです」って言ってもらえるし、聴いてくれる人がいるから、歌えてるんですよね。
鈴木亜美「自分の歌声が嫌い」それでも小室哲哉の“ひと言”で歌いつづけた25年間
8/20(日) 11:30 QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
https://news.yahoo.co.jp/articles/738d45e687af366010e7baa3541abcdcfc05b402?page=1
鈴木亜美(撮影=佐々木康太)
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20230820-00010001-qjweb-000-1-view.jpg
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Source: 芸能トピ