「細かすぎて伝わらないモノマネ」が特番で生き残り、根強く支持される理由はどこにある?

エンタメ
1: なまえないよぉ~ 2023/07/17(月) 06:04:48.64
 7月8日、『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ)が放送された。石橋貴明、アンタッチャブルらが見守る中で、数多くの芸人たちが鋭い切り口のモノマネを披露していた。

 この番組のルーツは『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ)で2004年に始まった「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」という企画だった。その番組が終了してからも、この企画だけは特番として生き残り、たびたび放送されてきた。そこまで根強く支持される理由はどこにあるのだろうか。

 そもそもモノマネ芸はテレビの世界で不動の人気を誇っている。『ものまね王座決定戦』(フジテレビ)をはじめとして、モノマネ番組には長い歴史を持つものが多く、モノマネというジャンルでは毎年のように新しいスターが生まれている。

「細かすぎて伝わらないモノマネ」は、モノマネという芸を今までとは違った切り口で見せる画期的な企画だった。そもそもモノマネがなぜ多くの人にウケやすいのかというと、真似される対象が有名だからだ。

 たとえば「和田アキ子のモノマネ」は、和田アキ子というタレントを知っている人なら誰でも理解することができる。だから、芸を披露する前に余分な説明や前振りが要らない。これがモノマネという芸の優れているところだ。

 しかし、「細かすぎて伝わらないモノマネ」では、あえてメジャーではないものをモノマネの題材とすることもある。また、たとえ有名人を扱う場合であっても、今までになかった新しい切り口でネタが作られていることが多い。この手のネタはそれまでにも「マニアックモノマネ」などと呼ばれていて、モノマネの1つのジャンルではあったが、主流ではなかった。

 マイナーな題材でモノマネを披露して、それを多くの人に理解させて、笑いを生み出すのは簡単なことではない。しかし、この企画では、いくつかの工夫によってそれを見事に実現させている。

 まず、舞台に登場したパフォーマーが自分自身でこれから披露するネタのタイトルを述べる。タイトルは「○○しているときの○○」のように説明的なものが多く、かなり長文になることもある。題材がマニアックであればあるほど、この説明は長くなる傾向があり、その時点で「そんなところに目をつけたのか!」という驚き混じりの軽い笑いが起こったりすることもある。

 それによってネタに対する視聴者の心理的なハードルが下がり、笑いやすくなる。説明をあえて馬鹿丁寧にすることでマニアックモノマネの面白さを際立たせているのだ。

 また、ネタを終えたパフォーマーが「穴に落ちて舞台の底に消えていく」という演出も画期的だった。この企画では1つ1つのネタの時間が短いため、パフォーマーの出入りに時間がかかるとそれだけでテンポが悪くなってしまう。もちろん舞台から退場するシーンだけを編集でカットすることはできるが、そこを落とすとライブ感が損なわれてしまう。

 ネタが終わるタイミングでパフォーマーを床に仕掛けられた穴に落としてしまえば、退場する時間を削れる上に、笑いどころが増えて一石二鳥なのだ。

 たとえモノマネ自体がそれほどウケなくても、人が穴に落ちる姿はそれだけで笑いになる。パフォーマーを穴に落とせば、1つ1つのネタの最後に必ず笑いの山を作ることができる。これもマニアックモノマネを見せるための工夫として斬新なものだった。

「細かすぎて伝わらないモノマネ」で編み出された手法を応用するような形で、2007年には『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ)という番組が始まった。この番組では、芸人が1~2分程度のショートネタを披露して、ネタが終了するとベルトコンベア状の舞台装置に乗って横に流されていった。穴に落とすという「縦移動」の代わりに、ベルトコンベアで流す「横移動」が発明されたのだ。

『爆笑レッドカーペット』は特番として話題になったのち、レギュラー化されて2009年にはゴールデンタイムに昇格する人気番組となった。この時期には深夜番組の『あらびき団』(TBS)などもあり、「ショートネタ」のブームが起こっていた。

(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)

「細かすぎて伝わらないモノマネ」が特番で生き残り、根強く支持される理由はどこにある?〈dot.〉
7/15(土) 11:30 AERA dot.
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cc1a2936d29c136ae89d938d34d0804b3ef7819

tv_haishin_owarai_woman


続きを読む
Source: 芸能トピ

タイトルとURLをコピーしました