――今月26日、ジャニーズ事務所が初めて導入する社外取締役への就任が発表されました。同事務所に厳しい目が向けられている状況で、反響も大きかったのでは。
「反響はすごいです。私の公式HPやYahoo!コメントにも『何で引き受けた』『何ができるんだ』などの批判の書き込みがありました。ただ、それらは想定内ですし、こういう反応が怖いのなら引き受けてはいません」
――WBC後にオファーがあり、藤島ジュリー景子社長が事務所の公式サイトで謝罪の動画と書面を公開した今月14日の前には、受諾されていたと聞いています。
「そうです。最初ご連絡をいただいたときには正直、『芸能界とは縁のない自分が役に立つのか』という思いや、『受けるとお前まで逆風になって、大変なことになるぞ』という周囲の声もあり、確かに考える時間は必要でした。ただ、4月末にジュリーさんにお会いして覚悟が決まりました」
――藤島氏とはどんな話を。
「まず、『故人のことは、社長として重い責任を感じています』と話されていました。私はジャニーさんが亡くなっていて、事実認定はできなくても、被害を訴える人が出ていることは事実であり、『それらを受け入れて謝罪をし、償わなければダメです』と伝えました。ジュリーさんにはその覚悟があり、『(被害告発者に)何としても向き合って、事務所を立て直す』という思いを語られました。私が『途中で諦めるということにはなりませんか』と確認すると、『絶対にないです』と即答されました。それが決め手でした。ただ、その後に『ご迷惑はお掛けできない。断っていただいても』と言っていただきましたが、この仕事は自分のチャレンジとしても、『やるべき』と判断しました」
――白井さんの就任は7月1日付。社外取締役として、何をしようと考えていますか。
「被害を訴える方々に向き合うことは、ジュリーさんや顧問弁護士、法曹界から社外取締役に就任される方が担当され、私はジャニーズ事務所が生まれ変わっていくためのお手伝いをしていきます。取締役会に出席して意見を言うだけでなく、コーチングでタレント、スタッフの皆さんと向き合っていきます」
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――ジャニーズ事務所の組織的な問題点は。
「ジュリーさんが謝罪の書面で伝えた通り、かつては社長のジャニーさん、副社長のメリー喜多川さんの2人で全てのことが決まっていたことです。つまり、密室で何かが起き、透明性がなかったことです。ジュリーさんが社長を引き継いで、ちゃんと取締役会を開き、少しずつ体質を改善していたそうですが、スピード感はなかった。組織を変えるなら劇的にやらないと、慣れ親しんだ方に戻っていくものです。ゴルファーが少しスイングを変えても、結局は元に戻るのと同じことです」
――大胆な変革が必要ということですね。
「今回のような大きな問題が起きないと、『劇的』とはいかない。それも事実です。社内でも『変わらなければ』という思いを抱えていた人もいたと聞いていますし、ジュリーさん自身もそう思っていた。だからこそ、この機に踏み切る決断をした。大事なことは組織内の風通しを良くし、水質を改善すること。透き通った水にしないと前が見えませんから」
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Source: 芸能トピ