猿之助は一人息子で独身のため3人家族だった。詳細はまだ不明な点が多いが、この家族に一体何が起きたのだろう。母親と懇意にしていたという関係者は次のように語った。
「家族の仲は本当に良かったんです。特に母親は亀ちゃん(猿之助襲名前の『市川亀治郎』時代の愛称)のことを溺愛していて、亀ちゃんの舞台の時にはいつも懇切丁寧に挨拶回りをしていました。段四郎さんはずいぶん前から寝たきりの状態でした。夫の看病をする母親を亀ちゃんが支えているような関係でしたね」
猿之助が四代目市川猿之助を継承したのは’12年のことだ。本来であれば、三代目猿之助の長男である香川照之(57)が四代目を継ぐ立場にあったが、香川が歌舞伎の道に進まなかったことにより、四代目を継ぐのは、長年三代目の部屋子として修行を積んできた市川右近(現三代目市川右團次・59)だと思われていた。四代目を亀次郎が襲名したことは、当時関係者にとっては青天の霹靂だったという。
「三代目は’03年に脳梗塞で倒れて以来、車椅子生活を余儀なくされていました。その三代目の面倒を見てきたのが亀ちゃんのお母さんだったんです。それも亀ちゃんに猿之助を襲名させたい、その一心だったんです。三代目に『なんとか息子をお願いします』と何度もお願いしている姿を見ました。それくらい息子のことを愛していたんです。今回『無理心中の可能性もある』なんて言われていますが、亀ちゃんがそんなお母さんを手にかけるなんてありえないと思います」(同前)
今回の事件について、当日の朝に「女性セブン」で報じられた市川猿之助の性加害疑惑の記事が引き金になったのでは?という憶測が広がっているが、この件に関して別の梨園関係者は、こう語る。
「以前は一緒に住んでいましたが、最近は猿之助さんと両親は別々に暮らしていました。この記事を事前に知った母親が猿之助さんを自宅に呼び出して事情を聞いた可能性はあるかもしれません。そこで今後を悲観した結果、このようなことになったのかもしれない…」
今後、事実は明らかになるだろうが、歌舞伎界に大きな影を落としたことは間違いない。
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Source: 芸能トピ