そんななか、番組の顔でありMCを務めるタモリ(77)のここ最近のある発言が、議論を呼んでいた。
それは、番組終了が発表される直前の2月18日に放送された『タモリのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、ゲストの星野源(42)から「最近、なにか悪口ってありますか?」と聞かれたときのこと。「最近は言ってないねぇ、言おうとも思わないし」と答えたタモリだったが、「ただ、テレビを観てると癪に障ることはいっぱいあって」と、ニュースを見ていて気になる事柄などを挙げて、「言葉」についてこう言及した。
「『ご飯とか食べて』とか、って言うなら他もあるっていうことだ。一応、関連するようなこと言えって」
「あと『~になります』ってのが嫌。『こちらかつ丼になります』って、もうなってんだよ。なったものが運ばれてきてるんだよ。ここに油と豚肉とパン粉、タマゴ、衣、そしてご飯があって、『これがかつ丼になります』って言うんだったら、おぉ本当? あぁなったなったって言えるんだけど」
タモリが唱えたいわゆる”若者言葉”への苦言に、ネット上では《飲食店とかで言われるとすごく気になる》《日本語の正しい意味が理解できていない若者が多すぎる》など、共感する声が多く寄せられた。
しかし、果たして本当に若者がよく使う「とか」「~になります」は、日本語として不適切なのだろうか。そこで、日本語学者の尾谷昌則氏に話を聞いた。
タモリが挙げた2つの例に対して尾谷氏は、「使いかたとして不適切というわけではない」「そもそも若者言葉とは言い難い」と指摘する。(以下、カッコ内はすべて尾谷氏の発言)
「まずは『とか』についてですが、実は、1987年に朝日新聞が、若者が乱用する『とか』を『とか弁』と名付けて、記事に取り上げています。80年代当時に10代~20代だった若者といえば、現在は50代くらいでしょうか。若者、とは言い難いと思いますし、もう言葉として浸透していてもいいと思うんですよね」
さらに、当時はあくまでも若者が口癖のように乱用することが問題視されているだけで、その意味合いが誤っているという指摘はなかった。実際、現在使われている「とか」も、本来の意味合いから大きく外れているわけではないという。
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3/24(金) 6:02配信
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Source: 芸能トピ