1: なまえないよぉ~ 2022/02/19(土) 06:23:39.63 _USER9
青い空と広がる海。ビーチには背の高いヤシの木が立ち並び、ローラーブレードを楽しむ人たちがいる。ロサンゼルスのベニスビーチ。屋外に筋トレのマシンが置かれ、プロテインドリンク店もある“マッスルビーチ”で、近くには多くのボディービルダーが通う「ゴールドジム」の1号店がある。17歳の時に「月刊ボディビルディング」の写真で見た筋肉の聖地は、今も変わらず憧れの場所だ。
「こんなところにジムがあるのか、どんな世界なんだと、ワクワクしてましたね。デカい人がいっぱいいるし」。高3の少年は胸を躍らせた。これが筋肉芸人の原点。高校卒業後、大阪の吉本総合芸能学院(NSC)に入学した時も、履歴書に「吉本発、世界に又をかける人」と書いた。「股」の漢字を間違えたが、その頃から夢の舞台は米国だった。
その思いを実現させるべく、2006年に単身渡米した。通称「筋肉留学」だ。ベニスビーチの近くに居住。映画やテレビのオーディションを受けた。
円を描くように胸筋を動かす「筋肉ルーレット」などのネタは、ショービジネスの本場のプロデューサーにもウケた。「MTVの番組から“2週間後にニューヨークに来てほしい”と言われたり、全米に流れる企業のCMの話もあったり、反応は良かったんですよ」。学生ビザのため実際に仕事はできなかったが、手応えはあった。
計4年半滞在し、帰国後も「筋肉留学は終わってない」と思ってきた。コロナ下で時期は見えないが、日本と米国を行き来しての活動をもくろむ。「求められるのはサムライやニンジャといった、分かりやすい日本らしさ。ピコ太郎さんのようにキャラクターモノなら、何か爪痕を残すことができると思ってます」。ワクワク感、充実感が表情ににじみ出る。
「筋肉とお笑いは何か起きるかもしれない」。NSCに入った時から、根拠のない自信だけでやってきた。
「同期が600人ですよ。目立たないとダメだと、毎日タンクトップで行きました。それで覚えてもらえた。先輩のイベントの手伝いに行くと“凄い筋肉のヤツおるな”って、テレビに呼ばれるようになったんです」。作戦は成功だった。
フジ「めちゃ×2イケてるッ!」の出演をきっかけに大阪でレギュラーが決まり、TBS「筋肉番付」で全国区に。「いま思えば、17歳の時にベンチプレスを握った瞬間から、全部つながってたんだなって思うんですよ」
17歳で部活を引退し、ジム通いを始めた時、ある元ラガーマンとの出会いがあった。「めちゃめちゃ毛深い人で。ベンチプレスをする僕の顔の上に立って、バーベルの補助をしてくれるんです」
バーベルを上げて、下ろすたび、短パンをはいた元ラガーマンの毛深い股間が顔に近づいてくる。「“やめてくれ!”って思いながらバーベルを上げるんです。その時に、元ラガーマンが言ってた言葉が“さあ、来い!”だったんですよ」
新人でテレビに出て、どうすれば笑いを取れるのか分からない。武器は筋肉だけ。上腕二頭筋を見せて、苦し紛れに出た言葉が「さあ、来い!」――。筋肉とお笑いの融合は、あのジムから始まっていた。
「米国で純粋なコメディアンを目指しますと言ったら、絶対無理だと思う。だから、筋肉なんです。僕は筋肉というのは、何かが起きると常に思ってます」。ハリウッドには憧れのアーノルド・シュワルツェネッガー(74)ら、肉体派俳優も多数。多様性の時代となり、映画には必ずと言っていいほどアジア人が登場する。追い風が吹く今、俳優業も夢ではない。
「僕は最後の筋肉芸人かもしれない。筋肉と仕事の量って反比例するんです。筋肉が増えて仕事が増えると、忙しくなって筋トレができなくて筋肉が減る。大変なんですよ。今後50年は出てこないと思う。だから、僕が筋肉の扉を開かなければいけない」。世界で活躍する“マッスルコメディアン”への本格挑戦が始まる。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
2022年02月19日 05:30 芸能
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/02/19/kiji/20220218s00041000538000c.html
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Source: 芸能トピ