名言の宝庫だった『鋼の錬金術師』
エドワードとアルフォンス兄弟の壮大な物語が幕を開ける『鋼の錬金術師:完全版』1巻(スクウェア・エニックス)
エドワードとアルフォンス兄弟の壮大な物語が幕を開ける『鋼の錬金術師:完全版』1巻(スクウェア・エニックス)
「月刊少年ガンガン」で2001年から連載が開始された『鋼の錬金術師』は、2度のTVアニメ化、小説、ゲーム、映画など多くのメディアミックス展開がされた作品です。有名作品だけに影響も大きく、作中に登場するセリフ「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」はネットミームとして定着するほどです。このセリフが有名すぎて隠れがちですが、『鋼の錬金術師』にはそれ以外にも多数の名シーンがあり、その数だけ名言が存在しています。
※この記事では『鋼の錬金術師』のキャラの生死に関わる記述があります。
「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」は、原作第5話で「綴命の錬金術師」ショウ・タッカーが口にしたセリフです。錬金術師としての地位を守るため、実の娘を実験に使い、キメラ化してしまったショウ・タッカー。勘づいたエドワード・エルリック(エド)に対してショウ・タッカーが向けた言葉です。使われたシーンのインパクトも相まって強く印象に残ります。
その他の名言を見ていきましょう。「―――いかん 雨が降って来たな」は、ロイ・マスタングが同僚であるマース・ヒューズの葬式に出た後に口にしたセリフです。ヒューズの墓前で空を見上げながらつぶやくも、そこに雨は降っておらず。居合わせたホークアイに「雨なんて降って…」と言われても、「いや 雨だよ」と涙を流しながら言い切る彼の姿が印象的な名言です。
「立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか」は、絶望に打ちひしがれたロゼに対してエドが放ったセリフでした。ロゼは大切な人を蘇らせたいと願いましたが、すがりついた教祖が偽物でその願いが叶わないと知り半ば自暴自棄に。そんな彼女にエドが投げかけた言葉に、ネット上では「大切なものを取り戻すために左足を失ったエドだからこそ持つ重みがある」「説得力ありすぎ」との声があがっていました。
「立てよド三流 オレ達とおまえとの格の違いってやつを見せてやる!!!」はホムンクルスとの最後の戦いでエドが敵に向かって言ったセリフです。これまでの戦いでぼろぼろになったエドワードが満身創痍のなか、格上である相手に対して放ったひと言。
実は『鋼の錬金術師』の物語冒頭でも同じセリフをエドは使っていましたが、最終戦では「オレ達」という言葉が追加されています。これにはファンから「仲間たちの思いも背負っている覚悟が分かる」といった声があがっていました。
(マグミクス編集部)
マグミクス 2023.02.20
https://magmix.jp/post/138679
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Source: 芸能トピ