妻夫木聡主演、藤原竜也・鹿賀丈史と同じホリプロ所属俳優が脇を固める「Get Ready!」。同じ事務所の俳優がここまで揃うのは珍しいが、視聴率は2桁前後。TBS日曜夜9時は鉄板ドラマ枠だけに、物足りない数字である。続いて9%前後で健闘しているのが西島秀俊の「警視庁アウトサイダー」、草彅剛「罠の戦争」。
櫻井翔主演の「大病院占拠」は刑事と医療を抱き合わせた欲張りな作品だが、7%台の視聴率。コアな若い人に支持されているというが、もう少し幅広い層からの支持がないと2桁は難しい。
今期も男優主演は刑事と医療ドラマ、そして草彅の復讐ドラマが上位を独占したが、異色のドラマもあった。竜星涼主演の「スタンドUPスタート」。投資会社社長のビジネスストーリーを描いた内容だがスタートから出遅れ。すでに3%台と後方のまま終わりそうだ。
竜星は朝ドラ「ちむどんどん」の主人公の兄“ニーニー”で注目された。竜星のキャラが役にマッチして人気者になった。朝ドラ人気と注目度で主役に抜擢したのだろうが、まだ主役には早かった。もう何本か脇を経験してからでも遅くはなかったのではないか。
■NHK大河「どうする家康」で評価上げる有村架純の立ち位置
一方、ドラマ界のエース格が顔を揃えた女優主演ドラマは低調。北川景子の「女神の教室」は、初回の10.5%から2回目以降は7%→6%台と失速。3ポイントも下がるのは北川に対する期待度が高かった分、内容が思いのほか支持されなかった証しだ。
吉高由里子、広瀬すず、井上真央の3人は恋愛ドラマ。同じクールに恋愛ドラマが重なるのも珍しく、「誰の恋愛ドラマが面白いか」と興味も持たれたが、いずれも7%台と2桁に届かず。思いのほか、伸びていない。
ゴールデン枠に“キス”を売りにしたような“胸キュン”ドラマ。昭和のトレンディードラマを思い出すが、今の時代はジャニーズタレントと若手女優による深夜枠が最適。
若手のトップを走る綾瀬はるかは「世界の中心で、愛をさけぶ」で恋愛ドラマに主演しているが、以降は純粋な恋愛ドラの出演はほとんどない。昨年出演したドラマも探偵モノ。綾瀬と肩を並べる長澤まさみも近年は「コンフィデンスマンJP」のようなコメディーなどコミカルな役が多く恋愛モノはない。昨年、久しぶりに出演したドラマも異色のサスペンスだった。くだんの3人もそろそろ恋愛ドラマは若手女優に任せ、卒業する時期に来ているようだ。
主演クラスの女優が苦戦するなか、大河「どうする家康」で家康の正室・瀬名役で株を上げているのが有村架純だ。
「家康の松本潤と共演歴もあり息が合うことからの起用といわれていますが、元々、透明感のある女優で演技力にも定評がある。男の出演者の多い中でひと際、存在感を放っている」(テレビ関係者)
ちなみに、北川も信長の妹・お市の方で大河に出演。北川本来の魅力にあふれているだけに、主演ドラマが残念に思える。作品・役選びで俳優のイメージは変わる。しかし、次の役で取り戻せるのがドラマの世界でもある。
吉高由里子、広瀬すず、井上真央が視聴率苦戦…女優が「恋愛ドラマ」を卒業するタイミング
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Source: 芸能トピ