2月6日に発表された3~5日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で、木村拓哉(50)が主演の織田信長をモチーフにした『レジェンド&バタフライ』が2位に後退。アニメ『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』が、初登場で首位に立ったのだ。『鬼滅の刃』は公開からわずか3日間で、約81万3000人を動員し興行収入は約11億5900万円を記録している。
「『レジェンド&バタフライ』も、決して悪い成績ではありません。前の週で1位のスタートを切り、動員92万人、興行収入12億円を突破していますから。ただ『鬼滅の刃』や3位の劇場版アニメ『THE FIRST SLAM DUNK』、5位の『すずめの戸締まり』がスゴすぎます。『SLAM DUNK』は動員が680万人を超え、興行収入は100億円に迫る勢い。新海誠監督の『すずめの戸締まり』は動員1000万人、興行収入134億円ですから。
『レジェンド&バタフライ』は、東映創立70周年を記念した大作です。総制作費に約20億円をかけ、信長のパートナー濃姫役に綾瀬はるかさんを抜擢しています。東映は興行収入の目安として、50億円を想定しているとか。木村さんが過去に主演した時代劇映画『武士の一分』が41億円ほどだったので、決して難しい数字ではないでしょう。しかし、このままでは目標の50億円に届かない可能性があるんです」(大手映画会社社員)
◆櫻井翔や松本潤のドラマも不振
キムタクだけでなく、最近はジャニーズ事務所所属タレントのキャスティングが目立つ。
「ジャニーズ事務所は、トップが代わり退所者が続出するなど過渡期の大切な時期にあります。そんななか、新旧の力のあるジャニーズ俳優の露出が多くなっています。ドラマでは櫻井翔が『大病院占拠』(日本テレビ系)で、松本潤がNHK大河『どうする家康』でそれぞれ主演しています。
NHKでは、他にも朝の連続ドラマ小説『舞いあがれ!』に昨年ヒットを記録した『silent』(フジテレビ系)で主演を務めた『Snow Man』の目黒蓮や『関ジャニ∞』の横山裕が出演。さらに1月からスタートした『大奥』にも『Hey! Say! JUMP』の中島裕翔と風間俊介がキャスティングされているんです」(民放キー局社員)
だが、ジャニーズ俳優が主演を務める作品は好調だとは言いがたい。櫻井の『大病院占拠』の視聴率は7%ほどに低迷。松潤の『どうする家康』は放送開始5話の平均視聴率が約14.5%で、前作『鎌倉殿の13人』の15.4%を下回っているのだ。
「ジャニーズ俳優の露出の多さが、裏目に出ているように思われます。これだけ多くのジャニーズ俳優がキャスティングされると、視聴者が『またジャニーズタレントか…』と思う。少し飽きられているのかもしれません」(同前)
キムタクの信長映画も、ジャニーズ俳優の露出の多さが関係しているのかもしれない。
「仮に興行収入が40億円を大きく下回るようなら、東映は赤字になります。映画界では売り上げの45%ほどを上映館が得るのが通例。『レジェンド&バタフライ』の興行収入が30億円を超す程度だと、総制作費の20億円を取り戻せない計算になるんです」(前出・大手映画会社社員)
スター俳優キムタクの魅力で、『レジェンド&バタフライ』は苦戦する現状を打破できるだろうか。
2/13(月) 9:00配信
FRIDAYデジタル
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bbb8f25c73056c44ca24b90599a284c24220799
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Source: 芸能トピ