【珍珍亭】 グレート義太夫さん(お笑いタレント・ミュージシャン) 絶品の油そばにほれ 通い続けて約半世紀

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1: なまえないよぉ~ 2023/02/07(火) 12:10:16.26
 これまで食べてきた物の中で一番思い出深いのは、油そばです。僕は亜細亜大学出身なんですけど、大学のそばに珍珍亭という中華そば屋がありまして。ここが油そば発祥の店なんですよ。通い詰め、1年間で150食くらいは食べてました。

 僕は世界民謡研究会に入っていました。大学に音楽団体が六つあったんですけど、唯一そこだけがロックをやっていたので入部したんです。

 部室まで出前もやってくれるんですけど、お昼時とかで忙しいと「今ちょっと時間かかるよ」と言われちゃう。すると先輩が「行って来い」と命じるんです。大変でしたね。買いに行って、食べ終わったら空の丼を持ってまた店に返さないといけない。とはいっても、自分も2年になると同じ事をやってましたけど。

 なにも分からない新入生が最初に珍珍亭に行くと、普通にラーメンとかを頼んじゃうんですよ。どのクラブでも、先輩が連れて行くと、「駄目だぞ。亜細亜大学ならここの油そばを食べないと」と言って食べさせる。これが通例でした。
 1回食べると、それなしではいられなくなる。中毒性があるんでしょう(笑)。僕が在学中、店は2回も建て替わってるんです。どれだけもうかってるんだという話ですよね。

 かなりブームになったおかげで、僕にも仕事が入るんですよ。テレビで珍珍亭の紹介をする時に、レポーターやインタビューの仕事を何度もいただきました。

 今ではいろんな店が油そばを出していますし、カップ麺も出ています。油そばの文字を見ると、どんなもんかと食べたくなってしまうんです。今日もカップ麺を買ってきたんですよ。それで食べてみると、珍珍亭に行きたくなる。この繰り返し。やっぱり珍珍亭がおいしい。老舗をうたうだけのことがあります。

 同じ部活動をやっていた奴と連絡を取り合ったりするんですけど、そんな時には「油、行きたいよね」という話になり、一緒に行くんです。よく考えたら、もう46年も通っていることになりますね。

 ダンカンさんにそんなことを話したら、「そういうのを食ってるから病気になるんだよ」と叱られました。油そばって、名前だけ聞くとギトギトしたイメージですけど、実際はラーメンのたれが底にあって、そこにゆでた麺を入れてかき回して食べるんです。スープがないだけで、決して油ギトギトではないんですよ。
 やっぱり僕が糖尿病だから、油そばのイメージとくっついて考えられてしまうのでしょう。僕が油そばに限らず食べたものをブログとかで紹介すると、まったく知らない方に怒られるんですよ。「そういうの、食べていいわけないじゃないですか」と。ありがたいんですけど、体によくないものがおいしく感じる。

 僕は自分に甘い人間です。糖尿病治療のため入院を何度も繰り返しました。退院したての時は先生の言ったことをちゃんと守るんですけど、だんだん緩くなるんですよね。気がついたらファストフードのハンバーガーを食べたり、家系のラーメンを食べたり。うちの近くに「家系の名店」と称される店が2軒もあるんです。店の前を通ると、つい入ってしまう。我慢できないんです。
 さすがに年齢的なこともあるし、たけし軍団のお兄さん方が本気で心配してくれるんで、自炊をする時はなるべく病院からもらったメニューに近いものを作るようにしています。春雨とキュウリとワカメの酢の物をよく作って食べます。最近はスライサーを買ってきて、キャベツの千切りを食べ始めました。

 あと4年で、珍珍亭に通い続けて半世紀になります。向こうがつぶれることはないでしょう。こちらが体調を崩さないようにして、半世紀を迎えたいと思っています。(聞き手・菊地武顕)

 ぐれーと・ぎだゆう 1958年、東京都生まれ。80年
代から、たけし軍団の一員として活躍する。その一方で、俳優として蜷川幸雄氏演出の舞台に出演したり、ミュージシャンとして「スーパーカップ」のCMソングなどを作曲する。映画「グッドバイ、バッドマガジンズ」公開中。3月8日~12日、東京・シアターサンモールで、たけし軍団40周年プロジェクト舞台「ウスバカゲロウな男たち」出演。

2023年2月6日
https://www.agrinews.co.jp/living/index/134703

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Source: 芸能トピ

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