「俳優という職業は、はっきり申しまして一寸先は闇ですし、不確実性の中で生きているような感覚があります。でも不思議なことに、それが楽しかったりもするんですよね。この30年を振り返ってみると、自分がどうのというよりも、共演者の方々の素敵なお芝居を間近で見て心が震えるということがとても多いように感じます。本作でも、濃姫が父の死の知らせを受けるシーンで、綾瀬さんが“こらえても涙が溢れて仕方がない”という素晴らしいお芝居をされたんですね。それを目の前で見た瞬間に“この作品に携わってよかった”と思いましたし、そうした体験こそが、一番のモチベーションになっているのかもしれません」
また、俳優を続けてこられた理由には、体質改善もあったという。
「2010年に医師の方にお勧めされてから、お砂糖を摂取していません。それ以来、大人のにきびがなくなりましたし、気分の浮き沈みもなくなりました。調味料はエリスリトールやキシリトール、羅漢果などを代用しています。以前は、引退を考えるほど常に不調で不機嫌で疲れやすい体質だったのですが、お砂糖をやめて、必要な栄養素を摂るようになってからは、メンタルも体もバランスを崩すことがなくなりました」
インタビュー中、笑顔と気遣いの言葉を絶やさず、口調、所作、佇まいすべてから美しさがにじみ出ていた。日本では、40代を超えてもなお、主演を張り続ける女性俳優は稀有だ。去り際には、「殿と姫をどうか宜しくお願いします」と告げていった中谷。自身と向き合う孤独の時間を大切にしながらも、いつも各務野のように誰かを想い、支え、尽くす彼女は、これからも多くの人が舞台の中心に立ってほしいと願う逸材であり続けるだろう――。
1/25(水) 8:40配信
オリコン
■30周年迎えた今も「一寸先は闇」 “引退”よぎりながらも走り続けてきた原動力とは
映画『レジェンド&バタフライ』より
https://news.yahoo.co.jp/articles/262bf41ec50ab7e5ef8284796ceaff24f5db515b?page=3
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Source: 芸能トピ