〈ドラマとか映画の世界にたくさんのコンプライアンスができてしまったのが一番くやしいです。ヤクザのお話なのに、ヤクザがシートベルトをする。なんだ、その手間みたいな〉
〈コンプライアンスを守ってたら限界がくるわけじゃないですか。お芝居、役者をやり続けられるんだろうかって、自問自答するんですよね〉
演者自身がここまでコンプライアンスについて踏み込んだ発言をするのは異例。発売中の「週刊新潮」でも、彼女はもともと大竹しのぶに憧れて女優を目指したので、演技には一家言あること。そして、現在のドラマでは、刑事はたばこを吸わず、発砲シーンもなく、テレビ局が自主規制していることなど、ドラマを取り巻く現状が紹介されている。
戸田恵梨香をめぐっては、昨年7月期に、「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ系)で永野芽郁(23)とダブル主演を務め、好評を博していた。しかし、その10月には、12月にクランクイン予定の映画と2022年4月スタートの主演ドラマを連続降板していたとスポーツ紙に報じられた。当時は、20年末に結婚した松坂桃李(34)との間の“妊娠説”、そして“体調不良説”“精神的に不安定”といったものまで取り沙汰された。
「人気女優の実質的な突然の活動停止に、一斉に注目が集まったのです。完璧主義で職人肌の戸田さんは、現在、20代の若手女優からの人気が高く、“目標とする女優さんは?”と聞くと、よく名前の挙がる一人で、業界からの支持も高いですから」(雑誌関係者)
■クレームを恐れ、萎縮するテレビの現場
今回の発言を受け、「引退への思い」かと書き立てたメディアもあるが、その胸中には、昨今のドラマや映画をめぐる“コンプラ至上主義”への割り切れない思いがあったのだろうか。芸能ジャーナリストの城下尊之氏はこう話す。
「“ヤクザがシートベルト”とは言い得て妙ですね。しかし、映画はまだしも、地上波のドラマでは、たばこを吸うシーンなどもほとんどなく、現場は、コンプラですっかり萎縮してしまっています。口には出せないけど、胸の内で思っている関係者は多いはずで、よくぞ言ってくれたというところでしょうか。どこに地雷があるかもわからないため、過剰にコンプラに配慮するのは、スポンサーにクレームが行き、降りられてしまうことをテレビ局が恐れているからです。“痛みも伴う笑い”など、バラエティー番組ではすっかり『悪ノリ』は影を潜めてしまいましたが、ハッキリとフィクションとうたっているドラマの世界でも、ますますこうした現象は、加速しているように見えます」
戸田が危惧する通り、このままではますますテレビがつまらなくなってしまいかねない。
戸田恵梨香がついに踏み込んだ! 加速するドラマ&映画界の“過剰コンプラ”に苦言の背景
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebb029b80b06ac668bb63c9b0d2f4c1de0a71d00
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Source: 芸能トピ