結婚をものすごくハードルの高いもの、相当高く積み上げた跳び箱のように感じている
ふかわりょう、48歳。
日本で一番未婚が多いとされる層(40~60代)のど真ん中だ。
最近は、結婚について周りから聞かれることもめっきりなくなった。
◆恋愛は、人並みにしてきた。
結婚と恋愛を切り離しているわけでもない。恋愛の先に結婚がある、そう考える実直なタイプ。両親もダイヤモンド婚(60周年)を超え、仲睦まじく暮らす。
これまで結婚しなかった理由は、どこにあったのか。
「両親という、ある意味理想的な夫婦を見てきたので、自分の中で結婚を、ものすごくハードルの高いもの、相当高く積み上げた跳び箱のように感じてしまっていて。皆さんのようにスッと跳ばずに、踏切台で踏みとどまってしまう…みたいな。先入観に囚われているのかもしれないですけどね」
賃貸住宅での生活もずいぶん長くなった。マイホームも考えるが、そこに、伴侶や子どもたちといった家族のイメージがまったく浮かばない。そんな自分に、ハッとしたという。
「われながら、あ、これはもう、一人を覚悟してるのかな、と感じた瞬間がありまして。とはいえ、一生結婚しないということではなく……。私の立ち止まった場所で、ふと横に、たまたま立ってくれる人がいれば、その人と一緒に景色を眺めたいですし、そういう人がいなかったらいなかったで、それは構わないというか。“そもそも一人なのだ”という意識が、このところ強まったということです」
◆みんな結婚しましょう、産みましょうという圧
独身者は、世界的に増加傾向にある。
「生涯未婚率のようなものが、統計として発表されるのは仕方ないんですが、社会的に深刻な状況として角度を付けることに違和感があります。生物として種を残すこと、生命を維持することは大事なことですが、みんな結婚しましょう、産みましょうという圧が、現在社会においては、むしろ負の作用を及ぼすのでは。それぞれの生き方がある。みんなに一つの価値観を押し付ける社会は、時代錯誤です。そういう意味でも一人が当たり前なんだという意識を持つ人が、一定数いてもいい」
結婚はあくまでも選択の一つ。一人であることを意識したい、とふかわは言う。
近年、エッセイに書き続けているテーマも、こうした考えに基づいている。
「夫婦や家族といった社会的なつながりがあったとしても、それでも人は一人。それを個々に自覚することが、むしろ円滑な社会生活に繋がると思います。断絶を望んでいるわけではなく、相手に多くを求めず、それぞれが一人でいることを尊重することが、むしろ愛情なのかなと」
「私も、今このままいけば、子どもを後世に残せない可能性もあるんですが、ただ、世の中に残せるものって、それだけがエネルギーではない。私は私なりに世の中に何か伝えられることがあればいいなあと、思っています」
◆ひとりで生きることを、自分に言い聞かせている部分もある
上梓したばかりのエッセイ集のタイトルは、『ひとりで生きると決めたんだ』。
まるで生涯独身宣言をしたかのように見えるが……。
「そう思われても構いません。もしも私が既に誰かと結婚し、子どももいる環境では、おそらく出会わなかった事象を綴ってきたものなので、そういう意味でも、今の居場所から見えるものを大切にしたいなっていう思いは、確実にありますね」
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
11/16(水) 17:57 Yahoo!ニュース オリジナル 特集
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撮影:殿村誠士
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Source: 芸能トピ