テレビ離れは進むばかり。だが、日曜午後8時台は例外的にテレビがよく観られている。世帯視聴率が10%を超える番組が3つもある。
NHK「鎌倉殿の13人」、日テレ「イッテQ!」、テレ朝「ポツンと一軒家」。こんな時間帯はほかにない。
この3番組のうち、「イッテQ!」のコア視聴率(13歳~49歳の個人視聴率)は放送中の全番組の中で1、2を争う。日曜午後8時台はテレビ界にとって最後の金鉱とも言える。背景には在宅率の高さがある。ほかの曜日と比べると、日曜の夜は出掛ける人が少ない。今もテレビを観て過ごす人が多い。
そこに10月から「家、ついて行ってイイですか?」が飛び込んでくる。テレ東は現在、日曜午後6時半から同9時までの2時間半にわたって、「日曜ビッグバラエティ」を放送しているが、これを同8時までの1時間半番組に短縮する。10月からは同8時から同9時までが「家、ついて――」の放送枠となる。
日曜午後8時台の視聴率
現在の日曜午後8時台の視聴率の状況を見ていただきたい。このところ参院選特番やスペシャル番組の編成が続いたため、通常番組がそろった7月1日のデータを使った。
■鎌倉殿の13人(NHK)
世帯12.9%/個人7.6%/コア2.7%
■イッテQ! (日テレ)
世帯12.3%/個人8.7%/コア8.6%
■ポツンと一軒家(テレ朝系)
世帯13.9%/個人7.9%/コア2.1%
■坂上&指原のつぶれない店スペシャル=午後7時から2時間=(TBS)
世帯7.7%/個人4.9%/コア3.7%
■日曜ビッグバラエティ・池の水全部抜く大作戦=同7時から2時間=(テレ東)
世帯4.1%/個人2.6%/コア1.5%
■千鳥の鬼レンチャン レジェンド集結=同8時から2時間=(フジテレビ)
世帯5.2%/個人3.7%/コア3.8%
激戦だ。「家、ついて――」が参入したら、競争はさらにヒートアップする。ほかの番組への影響は避けられない。特にコンセプトが重なる「ポツンと――」には脅威になるはずだ
2018年から放送されている「ポツンと――」は山奥など人里離れた一軒家を訪ねる。一方、2014年にスタートした「家、ついて――」は都市部を中心に住宅街の家を訪問する。
一見違うようだが、両番組とも見どころはその家に住む人の暮らしや半生。核心となる部分は同じ。どちらの番組も好きな人は10月からどちらを観るか選択を迫られる。
「家、ついて――」の7月20日の視聴率は世帯が5.5%で個人が2.1%。どちらも高くない。けれどコアは2.1%ある。「ポツンと――」と同水準。根強いファンもいるから、「家、ついて――」が日曜午後8時台で存在感を示すことは十分可能であるはずだ。
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2022年08月06日
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/08061102/
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Source: 芸能トピ