今でこそアニメの放送単位は1クール、あるいは2クールが一般的ですが、昭和の頃は4クール以上で放送される作品が数多く存在しました。しかしすべてのアニメが完走できるわけではなく、大人の事情によって突然終わってしまった作品も少なくありません。
※この記事では『宇宙の騎士テッカマン』『魔法のプリンセス ミンキーモモ』『はいからさんが通る』の最終回に触れています。
1975年に放送された『宇宙の騎士テッカマン』は、その最たる例でした。同作は『ハクション大魔王』や「タイムボカン」シリーズなどで知られるタツノコプロが手がけたSFアニメで、環境汚染が進んだ地球に代わる安住の地を求める人類と、それを妨害する悪党星団ワルダスターの対立が、外宇宙を舞台に繰り広げられていきます。
しかし当時は『宇宙戦艦ヤマト』でさえ苦戦を強いられるほど、宇宙がテーマのSF作品が鬼門とされていた時代です。『宇宙の騎士テッカマン』も例に漏れず、視聴率が低空飛行だったことから1年間の放送予定が半年で打ち切りとなりました。そのため最終話は「勝利のテッカマン」というタイトルにもかかわらず、ワルダスターとの決戦は描かれることなく、敵の大要塞空母に雄叫びをあげながら突撃するテッカマンの姿で幕を閉じます。
同じように視聴率低迷で打ち切られた作品はほかにもありますが、1982年に放送された『魔法のプリンセス ミンキーモモ』は、また少し違った事情で最終回を迎えました。12歳の少女「ミンキーモモ」の活躍を描いた同作は、そのクオリティの高い内容と作画レベルで、子供だけでなく多くのアニメファンを魅了した魔法少女アニメです。
しかし、スポンサーの「ポピー」で販売する関連玩具の売り上げは芳しくなく、全52話の予定を42話で打ち切るよう言い渡されてしまいます。これにスタッフが猛反対し、結果的に全46話で最終回を迎えることになったものの、ラストはモモがトラックにはねられて死んでしまうという、まさかの主人公死亡エンドでした。
ちなみにシリーズ構成および脚本を担当した首藤剛志さんが「WEBアニメスタイル」のコラムで語ったところによると、モモが交通事故に遭う展開は、あらかじめ考えていた案だったそうです。当時はスポンサーや視聴率の都合で、アニメがいつ打ち切られるか分からない状況でした。その対策としていつでも終われるよう、かつ作品が破綻せず視聴者の記憶に残るようにと用意されたシナリオだったのです。
大正時代を舞台に、おてんばな主人公「花村紅緒」と、許嫁である陸軍少尉「伊集院忍」の波乱の恋模様を描いた『はいからさんが通る』もまた、当初は1年にわたって放送されるはずが半年で最終回を迎えています。
ただその理由は、視聴率低迷でもなければ玩具の売上不振でもなく、1980年開催のモスクワ五輪が原因でした。アニメの放送枠を五輪の中継に取られてしまい、残り3話で完結せざるを得なくなったそうです。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
1年間の放送→急遽半年で打ち切りに… 「大人の事情」で急に終わったアニメ3選
12/1(日) 19:25 マグミクス(ハララ書房)
https://news.yahoo.co.jp/articles/09489af0983baa8c75892822c3c0424592429471
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Source: 芸能トピ