努力はしているが、どうしても汗の臭いが…
お盆を迎えた8月11日、今年もコミックマーケット104(以下コミケ)が開催された。南海トラフ地震の注意報が出ていたが、例年通り大盛況だった。
「南海トラフは少し怖いですが、この日を楽しみにしていたので、辞退するという選択肢はありませんでしたね」(参加者)
だが、地震以上に近年コミケで議論されているのが「臭い」の問題である。例年数十万人を超える参加者を誇る夏コミケ。猛暑のなか、多くの人が集まるがゆえに、汗の臭いついて不快感を覚える人が生まれてしまうのはやむを得ないことと言えるのだが…。
参加者のひとりはこう語る。
「汗対策を勉強して、2週間前からウォーキングして汗をかいたり、揚げ物を控えたり、自分が不快な臭いを発しないように注意してきたつもりです。でも始発で会場に来て炎天下のなか列に並んで、その後会場を動き回っているのでどうしても汗はかいてしまうかなと…」(会社員男性・30代)
正直会場内では空調が効いていると言えず、一度かいてしまった汗を涼しい環境で整えることも難しい状況だ。
運営側、参加者、出展者を長年悩ませていた激臭問題。だがついに今年、正面からその問題に立ち向かう企業が現れた。
消臭スプレー「VIRMETS(ウィルメッツ) NR4+」を販売する株式会社ワカヤマである。出展したブースに消臭スプレーが噴射されるゲートを設置。そのシャワーを浴びた人しか、中で待つレイヤーと写真は撮れないというユニークなシステムで会場を盛り上げたのだ。
また、この日のために結成されたという臭撃防衛隊が、ブース入り口や会場内の一部のエリアで、臭いに困ってしまった参加者にスプレーを噴射。消臭された参加者に対して消臭完了シールを貼り付けるなど、“攻めた”企画も実施した。
ブースを企画した株式会社ワカヤマは、SNSでコミケの激臭問題を知り、運営側に協賛でスプレーを置かせてもらえないか営業をかけたという。
同社はコミケの運営側から「協賛は受け付けていないが、臭いの問題があるのは事実なので、ぜひブースでその実力を証明してほしい」と言われ、協賛は断念したものの、自費でコスプレイヤーたちを集めて消臭防衛隊を結成、今回のブースが設置されるに至った。
「コミケの激臭問題の原因は、実は汗そのものではなく、汗を吸った洋服から発生してしまう菌の臭いなんです。今回提供させていただいているスプレーは、臭いの原因菌を殺菌する効果があります。この量を体に噴きかければ、今日一日は不快な臭いが発生しない自信があります! 服にも使用ができるのでぜひ来年はコミケの入場ゲートにスプレーを設置できればと思っています」(株式会社ワカヤマ広報担当田中氏)
「どうせ自分は臭いから…」
ブースを訪れ、消臭シャワーを噴きかけられた参加者は一様に好感触だった。
「レイヤーさんと写真を撮ってもらうときに、どうしても体が近づくので自分の臭いが気になります。スプレーをかけてもらった後に一緒に写真を撮らせていただけるのは安心ですね」(会社員男性・20代)
「“どうせ自分は臭いから”と対策を諦めてしまっている参加者もいると思うので、そういう人たちのためにもいい取り組みだと思います。ぜひオフィシャルでやってもらいたいです」(自営業男性・40代)
「自分も含めて、この会場の独特な臭いを作ってしまっていると思うので、贖罪も含めてスプレーをかけていただきました。とても嬉しかったです(笑)」(会社員男性・30代)
ブースの前で、参加者に消臭スプレーをかけていたコスプレイヤーにも話を聞いた。
「私は、写真を撮らせていただくときは密着を心掛けているので、
長文につきあとはソースで
2024年8月12日 9時0分
集英社オンライン
続きを読む
Source: 芸能トピ