「メインキャストが直前まで明かされず、ポスターも木村さん以外、後ろ姿という徹底ぶりでテレ朝は話題づくりに必死でした。蓋を開けてみれば、妻役の天海祐希をはじめ、上川隆也、竹内涼真ら、テレ朝の大ヒットドラマで主演経験がある役者ばかり。視聴率がとれるのは当たり前といえる布陣です」(ドラマ制作関係者)
木村演じる設計技師の狩山陸は、橋崩落事故の責任で実刑判決を受けて服役するが、“塀の中”の共演者は、『サンクチュアリ‐聖域‐』(Netflix)で話題を呼んだ一ノ瀬ワタルや、子役時代に出演した大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)で坂本龍馬の幼少役を演じた濱田龍臣。さらには、世界が認めるダンスパフォーマンスグループ『s**t kingz(シットキングス)』の持田将史ら若手俳優が揃っており、彼らのしっかり個性を生かした演技で、ある意味、木村を中心にまとまりがあった。
視聴率の微減はあるものの、“不作の春クール”といわれる中で、今のところ、役者陣の好演もあり、好調ぶりが続いている。だが、記者会見での様子を、「はしゃいでいた」と一部で書かれるほど“キムタクの妻役”を喜んでいた天海の評判だけがイマイチなのである。
SNSには、《カッコいい天海さんが観たいのに、“カッコいい”を全部キムタクに持って行かれているのは違和感しかない》 《単純に夫婦として見た目のバランスが悪すぎる》など、ファンは納得がいかないようだ。
「最大のネックは、木村と天海が夫婦に見えないことです。“姉さん女房”で勤務先の病院では、患者にも部下にも好かれる看護師。夫の無実を信じるも、ガンを患い……と、これまで天海が主演してきた力強いキャラとは少し異なります。テレビ画面に現れた天海の存在感はさすがですが、強さのほうが目立ってしまう。
でも、それだけ。彼女の見せ場があまりに少ないのです。あくまで木村主演なので、天海がサポートに回るのは仕方ありませんが、ファンにしてみれば、『全く魅力を感じない』ということのようです」(前出・ライター)
テレ朝での天海といえば、市川猿之助の事件で上映延期となった劇場版『緊急取調室 THE FINAL(以下キントリ)』のイメージがあまりにも強く、そことどうしても比較してしまうようだ。
「そもそも、今回のキャスティングは、テレ朝開局65周年記念ドラマということで、天海、上川、竹内など、これまでテレ朝に貢献してきた主役級俳優への感謝のための出演依頼という名目でした。
特に、天海に関しては、キントリが撮り直しになってしまったことへのフォローも含まれており、局としては三顧の礼をもって招いたはずでしたが、現状、それが仇となってしまっています。彼女の黒歴史にならなければいいのですが……」(テレビ朝日制作会社関係者)
テレビ朝日、天海双方の目論見が完全に崩れてしまったようだ。第一部が終了し、第二部が始まるが、ここから果たして巻き返すことはできるのかーー。
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Source: 芸能トピ