俳優、横浜流星(27)が主演を務める同作は、江戸中期に吉原の庶民の子として生まれ、浮世絵の出版などを手掛けて貸本屋から身を興し、〝江戸のメディア王〟となった蔦屋重三郎の生涯を描いた作品。
昨年4月に製作が発表され、その後も続々と新キャストが発表されているが放送作家は語る。
「大河ドラマといえば、著名な戦国武将や幕末の志士を描いた作品が人気です。そうみると、舞台が戦のない江戸中期、主人公もお世辞にも一般的な知名度が高い人物とは言えません。それに歴代最高平均視聴率を見ても、1位の『独眼竜政宗』(1987年)と2位の『武田信玄』(88年)の放送期間が連続しているように、大河の視聴率は視聴習慣などの関係で前作の数字の影響を受けやすい傾向があります」
前々作の「どうする家康」の苦戦が尾を引いてか、現在放送中の「光る君へ」も現状では視聴率で成功しているとは言い難いだけに、このまま悪い流れを引きずりかねないという。
さらにキャストの人選もインターネット上では疑問の声が上がっているとか。
「蔦重の故郷が遊郭のあった吉原ということで、作中では小芝風花さんが蔦重の幼なじみで〝伝説〟の遊女を、福原遥さんが蔦重を慕う当代一のおいらんを演じると発表されています。2人とも今をときめく人気女優で、大河の主要キャストを務めても違和感はありません。一方、ともに私生活ではノースキャンダルの〝清純派〟ですからね。ドラマとはいえ、遊女やおいらんという役柄に違和感を覚える視聴者も少なくないようです」(芸能ライター)
それに加えて、そもそも今のご時世に吉原の遊郭を舞台として描くことへのリスクを指摘する声もある。東京藝大などが主催した「吉原展」が女性蔑視だとネット上で批判されたことに触れ、「べらぼう」も、描き方によっては炎上しかねないと警笛を鳴らす記事が週刊誌に掲載されたこともあった。似たようなトーンの記事が散見されるが、前出の放送作家はこう話す。
「『吉原展』だけでなく、人気アニメ『鬼滅の刃』の遊郭編でも批判があった。さすがに厳しすぎるとは思いますが、『べらぼう』は国民の受信料で制作されている側面もあるだけに、より激しい逆風を受ける可能性はありますよね」
果たして「べらぼう」はこうした下馬評を覆して高視聴率を獲得することができるのか。
https://www.zakzak.co.jp/article/20240522-QKKCHB6OWJIOTC4GQU2U5NKYIQ/
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Source: 芸能トピ