『太閤記』(1964年)や『秀吉』(1996年)、『軍師官兵衛』(2014年)など、豊臣秀吉が取り上げられる大河は多いが、秀長が主人公となるのは初めてのことだ。とはいえ、SNSでの反応を見ると、またも「戦国時代」が舞台となる今作に、微妙な声も寄せられている。
《いだてんの時から好きだったので 仲野太賀さん主演なのはいいけど また戦国かよ それも中央かよ 家康やったばかりなのに せめて地方をやって欲しかったな》
《また戦国時代か~ ネタとドラマの宝庫なのはわかるんだけど正直食傷気味だなぁ》
《再来年の大河、また戦国しかも豊臣か。織田豊臣徳川はもういいからたまには古代とか南北朝とかやってくれよ。》
《どうせまた戦国大河をやるなら、地方の戦国とか、敗者の戦国とか、武士以外の戦国とか、ちょっと目線の違う戦国が見たかったなぁ…》
実際、1963年に放送された初のNHK大河『花の生涯』から、今回、発表された『豊臣兄弟!』までの65作品を振り返ると、戦国時代を取り上げた回はあまりにも多い。過去のリストを見ると、江戸時代などの時代をまたいでいるケースもあるが、戦国を描いた作品は26作品と、じつに4割を占めている。
続いて多いのは、江戸時代を描いた22作品、幕末は15作品、明治時代は8作品。次いで、源平内乱や、現在放送中の『光る君へ』のように平安を描いた作品がそれぞれ7作品だ。
「実際、戦国時代は知名度の高い歴史上の人物が多く、織田信長や武田信玄など、人気のある武将ばかり。視聴率を考えれば、舞台が戦国から幕末あたりに集約されてしまうのは、仕方のないことでしょう。過去の平均視聴率を見ても、1位は『独眼竜政宗』(1987年)、2位は『武田信玄』(1988年)と、やはり戦国武将が主人公の作品です。
現在放送中の『光る君へ』は平安時代ですし、2025年予定の『べらぼう』は江戸時代を描く予定ですから、このあたりで視聴率の固そうな戦国時代を……という判断なのでしょう」(芸能記者)
多くの視聴者を満足させながら、コアな大河ファンからの需要にも応えるとなると、なかなか難しい舵取りを迫られるのだろう。戦国時代は“安パイ”ということか。
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Source: 芸能トピ