芦原さんは、1月26日に自身のXを更新し、2023年10月期に放送されたドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)について、制作過程で原作を改変する動きがあったと苦言を呈していた。「必ず漫画に忠実に」と条件を出していたにもかかわらず、何度訴えても原作から逸脱した脚本が提出され、最終的には9・10話の脚本は自ら担当することになったという。
芦原さんの訃報を受け、作品を出版している小学館と日テレは追悼コメントを発表した。だが、SNSでは、両社の対応に不信感を抱く声や、漫画作品のメディアミックスの是非を問う声が、漫画家・読者双方から寄せられている。
2月4日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、漫画家・柴田亜美氏が、「アニメでもこういうことはありました。実写ドラマ化の難しさは聞いていました。今回、いちばん悪い形で出たなと」「作品は原作者のもの。作品は残るから、安らかにという言葉はまだ言えないけど、どうかゆっくりと休まれてください」と涙ながらに語った。
そんななか、『快感・フレーズ』『愛を歌うより俺に溺れろ!』などの作品で知られる新條氏は、自身のXで、芦原さんの訃報に《本当にもう相当のことが起きてしまったんだとしか…》と言及。
さらに、《100%私の想像》と前置きしたうえで、《原作者がメディアミックスに対して意見を言うと「うるさい原作者だ」とか「神経質だ」って言われます。出版社も「一応伝えるだけ伝えますけど、難しいですよ」って言います。だんだん自分が痛いだけじゃないかって思ってきます。》と、自身の経験を振り返って明かした。
続けて、《他の作家さんはうまくやってるのにって。うまくやれてる人なんていません。言いくるめられることがほとんど。最後は自分を責めてしまったんじゃないかと思うのです。だってこんな事件でもなければ、やっぱりもの言う原作者は痛いって風潮は変わらないんです。》と、芦原さんの胸中を思いやった。
『快感・フレーズ』が1000万部を売り上げるなど、多くのヒット作を連発してきた新條氏でも、メディアミックスには苦労があったようだ。なお、新條氏も小学館のコミック誌でデビューし、活躍してきた漫画家だ。
SNSでは、新條氏の投稿に衝撃を受ける人々の声が寄せられている。
《新條まゆって天下を取った漫画家さんクラスのヒットメーカーなのに、そんな雑な扱い受けるとか業界内はどうなってるん?アニメもドラマ業界も、原作がないと何もできないということをちゃんと分かってる?》
《日本の漫画やアニメは世界に誇れるものなのに、その大事な文化・芸術を生み出してる原作者の扱いが酷すぎないか日本、、、、》
《「漫画家が何も言わない」んじゃなくて、「言えないように圧力かけられてる」だけなんだろうな。あの新條まゆ先生さえもこんな扱いって・・すごいよね。》
「もの言う原作者痛いって風潮変わらない」人気少女漫画家・新條まゆ氏が『セクシー田中さん』騒動に言及…「そんな雑な扱いなのか」衝撃の声
2024.02.04 14:44
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Source: 芸能トピ