「絶叫モード」NHK山内泉アナの中継での呼びかけに賛否 背景にアナウンス室の「ことばで命を守る」ことへの強い思い

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1: なまえないよぉ~ 2024/01/02(火) 12:36:17.35
「今すぐ逃げること!」「テレビを見ていないで急いで逃げてください!!」──NHKの山内泉アナウンサーがスタジオから、叱るような強い口調で避難を呼びかけたことが話題になった。

 1月1日、午後4時10分ごろ、石川県輪島市の東北東30キロ付近を震源とするマグニチュード7.6の大きな地震が発生した。同県志賀町では震度7を観測。国内における震度7の揺れは、2018年の北海道胆振地方を震源とする地震以来だ。

 気象庁は大津波警報を発表していたが、津波注意報に切り替わり、それも2日午前には解除されている。これまでに石川県内で少なくとも合計16人の死亡が確認されているほか、このほか新潟、富山、福井の各県などでもけが人が出ているという。

 元日に起きた地震を受け、NHKほか多くのテレビ局は放送予定だった正月特番を取りやめるなどし、災害報道に切り替えた。そうしたなか、山内アナが強い口調で伝える避難の「呼びかけ」が大きな話題となった。

 山内アナは地震の約3分後、津波警報が出た直後から強い口調に切り替わり、「テレビを見ていないで急いで逃げてください!!」「引き返したりしないこと!」「今すぐ逃げること!」などと呼びかけた。それに対してSNS上では「絶叫モードに変わった」「叫びすぎ」という声や、「こんなふうに危機感を伝えられるアナウンサーなかなかいない」といった賛否双方の反応が見られた。

 しかし、今回の山内アナの強い呼びかけの背景にはNHKアナウンス室の災害報道への強い思いがあるという。NHK関係者が語る。

「NHKのアナウンス室は東日本大震災以降、大規模災害の際に『呼びかけ』内容を検証し、改善してきました。今回のような、普段は冷静なアナウンサーが強く呼びかけるアナウンス方法も、当時の改善案として定着した手法です。『異常な姿』を見せることで、特別なことが起きていると認識してもらうことを目的としています。

 さらに『呼びかけ』に関する調査の過程で、全国放送のアナウンサーよりも、地元のテレビでよくみかけるアナウンサーのほうが実際の避難につながりやすいということがわかりました。そこで立てられたのが、“災害時には地域の局から地域住民に向けた呼びかけ”を重視するという方針です」

「600ページにわたるマニュアル」

 この方針を受け、2021年春に完成したのが、NHKアナウンス室が2018年から2020年度にかけてとりまとめた『地域版 命を守る呼びかけ』というマニュアルだ。全国で40以上の局が参加し、ページは600ページにもわたる。

「この資料は当時、地方局に配属された若手アナらを中心に専門家や行政機関らと地元の方々にヒアリングするなかで作られたものです。NHKの場合、アナウンサーとして入局すると若手のうちに地方局をいくつか周ります。

 今回、話題になっている山内アナは現在、東京アナウンス室に所属していますが、彼女は2017年に入局し、金沢放送局で2021年3月まで働いています。ですので、まさにこのプロジェクトに参加していた若手アナのひとりでしょう。金沢の方々に、今は東京で活躍する山内アナの言葉が少しでも響いたことを期待したいです」(前出・NHK関係者)

 NHKアナウンス室が災害報道にかける情熱の発端は「東日本大震災」。先輩アナらの“思い”を受け継いでいる。

「これらのプロジェクトは、数多くの災害報道を担当してきた横尾泰輔アナ(48)や井上二郎アナ(49)がとりまとめました。このほか、2023年末のNHK紅白歌合戦で司会を担当した高瀬耕造アナ(48)など、現在のチーフアナらを中心にNHK内での周知含めて推進してきました。

 彼らが中堅アナだった頃、東日本大震災の際に経験した“無力感”などをきっかけに、それまでのマニュアルを見直し、『ことばで命を守る』という文化を後輩らに育んだ結果が、今回の『呼びかけ』につながったのでしょう」(前出・NHK関係者)

「叫びすぎ」との声もあがった呼びかけの背景に、NHKアナウンス室が世代を超えてつないできた災害報道への強い思いがあった。

2024.01.02 11:05  NEWSポストセブン

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Source: 芸能トピ

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