若い人たちに向けてアイドルグループが欲しいのだろう。だからといってK-POPグループには「4組も出場するのはいかがなものか」といった意見が出ているし、動画サイトから人気が出たAdoも若い人向け。少し上になると、櫻坂46や乃木坂46といったところか。
中高年世代に向けての演歌勢もいるが、残念ながら今年は特に目玉となる歌手がいないという印象だ。
以前は、その年のヒット曲がズラリと並ぶのが紅白だという時代があった。しかし、音楽番組がどんどんなくなってしまい、歌を視聴する人のニーズがバラけてしまったせいで、このところは世代ごとに人気のある歌手をまんべんなく並べ、なんとか“家族の誰か”が見てくれることを期待しているようだ。
目玉がないと言われる中で、僕ら高年齢層にとっては、元キャンディーズの伊藤蘭(68)の初出場は、“見たい”という気にさせてくれる。
彼女はキャンディーズ時代に紅白出場経験はあるものの、解散後は女優業に転身していた。2019年にソロとして歌手活動を再開したところ、コンサートには昔からのファンが詰めかけ、アルバムも3枚リリースして実績を上げている。
今年は娘の趣里がNHK連続テレビ小説に出演していることから、伊藤の紅白出場のいいきっかけになったということだろう。個人的にはキャンディーズ時代のメドレー「年下の男の子」「春一番」「暑中お見舞い申し上げます」「微笑がえし」などを歌ってもらいたい。
■70代でも「まるで全盛期」の凄い声量
そして僕がぜひ出場してもらいたい、多くの人に見て欲しいと思う歌手がふたりいる。布施明と沢田研二だ。
布施はもうすぐ76歳、沢田は75歳になった。ふたりとも精力的にコンサートツアーを続けていて、どの会場もファンで埋まっている。布施なんて、現在が全盛期じゃないかと思えるほどの、もの凄い声量で驚かされてしまう。
沢田もやはり声は出ているし、75歳の誕生日コンサートには、ザ・タイガースのメンバー、瞳みのる、森本太郎、岸部一徳がステージに上がった。ザ・タイガースはグループサウンズで最も売れたと言ってもいい。
布施も沢田も紅白を勇退した格好だが、時間も経ったことだし、70代のパワフルさを若い人にも見せつけるいい機会ではないか。「懐メロ番組じゃない」と批判されるかもしれないが、昔も懐メロのパートはあったのだから。
12/2(土) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
布施明(左)と沢田研二(C)日刊ゲンダイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/71e6dc80883e94ace8788c169289eebd5299b8b1
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Source: 芸能トピ