今秋、芸名か愛称かを問わず“ひらがな名の女性タレント”の躍進に拍車がかかっています。
その筆頭は、ドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)に事実上のダブルヒロインとして出演し、演技力を称賛されている「めるる」(生見愛瑠)さん。モデル活動のほか、バラエティにも出演し、さらに今年は『日曜の夜ぐらいは…』(ABC・テレビ朝日系)、『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)に続く好演で、「連ドラ主演女優待ったなし」という声があがっています。
ここにきてトーク力に注目が集まっているのは、「なえなの」さん。10日放送の『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)では、序盤から「インフルエンサーです」という自己紹介などで笑わせつつ、終盤の“ウィル・スミスゲーム”で千鳥や矢作兼さんらを差し置いて最大の笑いを誘い、松本人志さんから称賛を受けていました。
さらに『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系)や『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で爪跡を残したほか、生放送情報番組の『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)と『アッコにおまかせ!』(TBS系)にも定期出演。TikTokなどの発信で磨いた瞬発力や即興力を感じさせるようなコメントが目立ちます。
また、現在「バラエティのトップ」と言われる「みちょぱ」(池田美優)さん以上に出演数が増えているのは「ゆうちゃみ」(古川優奈)さん。バラエティでのブレイクに続いて本業のアーティストとしての出演が増え、『第74回NHK紅白歌合戦』(NHK総合テレビ)への出場が決まった「あの」さんも出演数が増えています。
その他でも、「ゆなたこ」(星乃夢奈)さん、「ゆめぽて」(川端結愛)さん、「みとゆな」さん、「おじゃす」さんなどテレビ出演が増えている、ひらがな名の女性タレントが目白押し。ひらがな名の女性タレントが増え、活躍が目立ちはじめている背景には何があるのでしょうか。
インフルエンサーならではの親近感
彼女たちを起用するテレビ局側の背景として真っ先にあげられるのは、若年層への訴求。めるるさんが21歳、なえなのさんが22歳、ゆうちゃみさんが22歳、ゆなたこさんが19歳、ゆめぽてさんが19歳、おじゃすさんが19歳などと若い上に、同世代の支持が厚いだけに、「若年層の視聴者を番組に連れてきてほしい」という意図がうかがえます。
とりわけ期待が大きいのは、SNSを中心に生活している若年層への訴求。SNS総フォロワー数700万人のなえなのさんや、TikTokだけでフォロワー数450万人のおじゃすさんをはじめ、ネット上のインフルエンサーとしての期待値は大きいものがあります。
一方、テレビを中心に生活している人々も、ネット上のインフルエンサーは新鮮で興味深い存在。「親世代と子ども世代の会話をつないでファミリー視聴をうながす」という意味も起用理由でしょう。
もう1つ起用の理由として大きいのが、ひらがな名の女性タレントに共通する、親しみやすさ。そもそも丸みのあるひらがなの名前は、漢字のような堅い印象がないため、「見やすく、呼びやすく、覚えやすい」というメリットがあります。特にインフルエンサーたちは、「ひらがなの名前を先に出して、漢字の正式名は書かない」という人も多く、それが親近感につながっているところもあるのでしょう。
また、ひらがなのタレント名は、「ネット上でつぶやきやすい」「間違えられずランクインしやすい」「出演者一覧で目を引きやすい」などのメリットもあります。彼女たちを知っている人は見つけやすく、つぶやきたくなる上に、彼女たち知らない人は「誰?」「どんな人なのかな」といういい意味での違和感があり、視聴につながりやすいのでしょう。
さらに彼女たち自身のキャラクターも、「目を引く美人というより、友達になりたいかわいらしさ」「無理せず、嘘をつかず、素直で自然体の振る舞い」「常に笑顔の印象がある明るさ」など、親しみの持てる要素がズラリ。嫌われる要素が少ないことも、安心して起用できる理由となっています。
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2023.11.27 07:00NEWSポストセブン
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Source: 芸能トピ