若者が映画館にいくことに抵抗感を抱く理由。「ネタバレ」を見てしまう理由は“失敗“への怖さ

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1: なまえないよぉ~ 2023/11/23(木) 08:40:57.22
■映画館での映画視聴は損!?
お金や時間をわざわざかけたのにつまらない、役に立たないという結果が生まれると、若者はそれを「損」をしたと解釈する。

若者の言う「損」とは、従来の費用対効果に見合わない消費結果に加えて、その消費を行ったことで発生する他の消費機会の損失、(自分に関係なくも)他人だけが得をしている状態など、消費によって生まれる負の影響のことを指す。

「こんなつまらないモノを消費しなければ、他の楽しいモノが消費できたかもしれないのに」「みんなはタダでもらっているのに、私は定価で買ってしまった」など、実際に損失が生まれていなくても、マイナスな感情に働くことを避けたいと考え、損を回避することが消費を決定づける大きな要因になっているわけだ。

若者が映画、とくに映画館での視聴経験に対して抵抗感を示す理由としては、以下のようなものが挙げられる。

・映画料金を払う余裕がない(他のコトに使いたい)
・おもしろいかわからない映画に時間もお金もかけたくない
・鑑賞中、他のことができないことに対するストレス(マルチタスクで情報を消費したい)
・予期しない感情の起伏を得ることがストレス(だからネタバレを好む)
・テレビでもリアルタイム視聴以外にTVerやサブスクがあり、時間のコントロールは消費者側にイニシアティブがあるのに、映画館の上映時間に予定を合わせたり、途中で止めたり飛ばすことができないといったように、コンテンツ側に時間のイニシアティブがあることが不便
・劇場公開から配信までの期間が短くなっている昨今、わざわざ足を運んで映画館で視聴する動機がない

映画鑑賞は若者にとって、タイパ的にもコスパ的にも決していい消費対象ではないがゆえに、「いつ観るか」よりも「どのように観るか(消費するか)」がまず消費者にとっての関心事となる。

いかにお金をかけずに視聴するかといった視聴媒体の検討や、ファスト映画や倍速視聴など、いかに「損に対するリスクを軽減できるか」という手段にばかりに気がいってしまうのだろう。

■効率的に消費するために「タイパ」を求める
好きなドラマや最近観た映画、スポーツの結果やテレビで紹介されていた話題のフードまで、私たちのコミュニケーションはコンテンツをベース(媒介)に行われることがほとんどだ。

今はテレビに限らず、さまざまな娯楽(コンテンツ消費の仕方)があり、交友関係や所属するコミュニティによってコミュニケーションのフックとなるコンテンツが異なり、コミュニケーションをとるうえでさまざまなコンテンツを消費しておくことはある意味ノルマとなっている。

以下は、日々のコンテンツ視聴習慣について筆者がある女子高校生にインタビューしたものだ。

・家庭ではテレビ番組の話題をベースにコミュニケーションがとられており、リアルタイムの放送やTVer を利用して視聴している
・親友からおすすめのアーティストを紹介されれば、YouTubeでMVを検索したり、音楽のサブスクでプレイリストを再生し、音楽に触れる
・学校のクラスでは「ブレイキングダウン」が流行っていて、本編を観るためにABEMAを利用したり、SNSに投稿されている切り抜き動画から情報を収集している
・Twitterで3つの趣味アカウントを持っていて、ディズニーの趣味のためにDisney+を、YouTuberコムドットを観るためにYouTubeを、巨人の試合を観るためにDAZNを利用している
・インターネット上で拡散され流行するネタや画像・動画をはじめとしたネットミームや話題の時事ニュースを観たり、TikTokでトレンドになっているテレビの切り抜き

などを視聴することでSNS上のトレンドを消化している。

※全文は出典先で

FNN2023年11月23日 木曜 午前7:30
https://www.fnn.jp/articles/-/615364

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Source: 芸能トピ

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