ようやく4年近く続いたコロナ禍がひと段落したかと思いきや、ここに来て日本を代表する大手芸能プロダクション・ジャニーズ事務所が、創業者の故・ジャニー喜多川氏による性加害問題で世間の猛バッシングを受け、存続の危機となっている。
芸能事務所のベテランマネージャーは溜息まじりにこう語る。
「ジャニーズ事務所の問題については自業自得の観はありますが、被害者が所属タレントで、しかも未成年という点は大いに問題。“芸能界の性事情”がクローズアップされていること自体、芳しい状況とは言えませんよね。何かと特殊な世界でありますし。コロナ禍で経営難に陥った会社も多く、なんとか立て直しを図りたい時期でもありますし」
ジャニーズ事務所の問題は対岸の火事とは言い切れない事情もあるようだが、そんな日本の芸能界において、その存在が何かと話題になるのが“ドン”の存在である。
つい最近も、有名シェフとの不倫騒動が世間の耳目を集めた広末涼子に関して、“芸能界のドン”を怒らせたことで引退説が浮上しているとする一部報道があった。
「広末さんが批判した所属事務所フラームは、田中みな実さんが移籍したあたりから“芸能界のドン”と太いパイプができたといった内容でしたよね。となると、この“ドン”はバーニングプロダクションの周防郁雄社長のことでしょう。まあ、広末さんに対して怒っているかどうかは定かではありませんが」(スポーツ紙の芸能担当記者)
周防社長といえば、過去に何度となくその存在が注目を集めているが、“芸能界のドン”とされる存在は周防社長だけではないという。
「“ドン”という表現が的確かどうかは分かりませんが、芸能界全体に大きな影響を持つ重鎮といえば、古くは“ナベプロ帝国”を築いた渡辺晋さんもそうですし、長良プロダクション創業者で“演歌界のドン”と呼ばれた故・長良じゅん会長や、大手芸能事務所・芸映の故・青木伸樹会長なんかもそうでしょう。他にも何人かいますが、いま現在の“ドン”は誰か?と言われてパッと思い浮かぶ人物だと、周防社長と田邊昭知社長、堀威夫さんですかね」(前出の芸能事務所ベテランマネージャー)
田邊社長は、タモリや永作博美らが所属する田辺エージェンシーの創業社長で、かつては堺正章がボーカルを務めた「ザ・スパイダース」のリーダー兼ドラマーとして活躍したことでも知られる。
「田邊さんは、所属タレントだった夏目三久さんと有吉弘行さんとの交際・結婚が取り沙汰された時や、最近だと堺雅人さんの独立に絡めた記事なんかで“芸能界のドン”なんて表現されていましたね。そういう意味ではその存在は世間にも浸透しているかもしれません」(同)
さらに、ホリプロ創業者で、2020年に会長職を降りた堀氏に関してこう続ける。
「ホリプロは日本を代表する大手芸能事務所ですし、歴史も長い。田邊社長と同様にバンドマン出身ですが、音楽畑でいえば先輩に当たりますし、一緒にバンドを組んでいた時期もあるそうです。また、周防社長もホリプロにいたことがありますから、“ドン”と呼ばれる2人から一目置かれている存在と言えるでしょう」(同)
続きを読む
Source: 芸能トピ