――”言えない”といえば、弁護士事務所を退職後に、ハーバード大学へ留学して帰国したけれど、仕事はなく、カップラーメンをケチるほどの極貧生活を送ったそうですね。当時の様子だとここでもSOSは出せなかった……?
もちろんです……。親にもちゃんと育ててもらって、期待もされていたのに、落伍者になったなんて……家族を頼ることもできませんでした。
月収が8万円ほどまでに落ち込んでしまって、貯金を崩しながら、家賃もギリギリ状態で。生きれば生きるほど赤字になっていく生活は惨めでしたねえ。このまま沈んで、浮き上がることはできないと思うほど、追い詰められていました。
今なら、自分のことを「ケチだ」と言えますけど、それは生活が安定してきたから言えることなんですよ。当時、超貧乏なのに、誘われて飲みにいったら会計は割り勘で「ハイ、2万円ねー」とか言われてしまうと……(倒れるポーズ)。みんな、私がコンビニに行って、カップラーメンを買う人たちを見て「ああ、いいな~」とうらやましがっていることなんて知らないですからね。
――山口さんが初めて知る、目標が持てない時期だったわけですね。
人は余裕がないと長期的なことが考えられないのだと知りました。当時、目先のお金のことだけ考えて「ひょっとしたら本の印税が入ってくるかもしれない」と、通帳をチェックしてみたり。
賞味期限にもバカになっていて(笑)、2週間賞味期限が過ぎた牛乳を見て「今、飲める牛乳と混ぜたら、賞味期限、1週間になるじゃん!」という、よく分からないルールで飲んでいたこともあります(爆笑)。もうそういうレベルだったんですよ。
――読者へのアドバイスとしても答えてほしいのですが、人生において山口さんが以前持っていたような“プライド”は必要でしょうか?
“プライド”と呼ぶものは、苦しい時期にしか生まれないんですよ。だから「あ~、あの人プライドが高いなあ」と思ったら、その人をケアしてあげた方がいいかもしれません。「一緒にランチでも行かない?」とか。私も今だからこそ、苦しかった時代を開示できますけど、あのままだったらできずに終わっていたのかもしれませんから。
後編につづく
山口真由「私はエリート中のエリートです」から転落。誰にも言えなかった極貧生活「賞味期限切れの牛乳を、期限前の牛乳と混ぜて飲んでいた」
8/12(土) 17:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/64d17fac32226ef87ebee4639ad6760a0fb3c3c3?page=4
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Source: 芸能トピ