木村花さんが描かれたTシャツを着て、法廷に向かった母・響子さん。こう訴えました。
木村響子さんの意見陳述
「私の人生は花をなくしたあの日に終わりました。何もかも放り出してしまいたい、花に会いたい。そう思ったことが何度あったでしょうか」
木村花さんへの誹謗中傷(訴状より)
「死ねやくそが」
「テラハ史上最悪のバケモンだね」
これは、花さんがSNSで受けた匿名の誹謗中傷の言葉です。花さんは2020年、フジテレビの「テラスハウス」内で放送された立ち振る舞いをめぐり、誹謗中傷を受け、自ら命を絶ちました。
番組を手掛けたフジテレビは、この問題の検証報告で、スタッフによる「やらせ」や花さんをSNSで炎上させようとした意図は確認できなかったと説明。BPO=放送倫理・番組向上機構も「放送倫理上の問題があった」とした一方、人権侵害はなかったと判断しています。
木村響子さん(2021年)
「誹謗中傷を誘導するような番組作りをしておいて、誹謗中傷したのは個人個人の人ですと、誹謗中傷した人たちだけに責任をかぶせるようなやり方は、あまりにも無責任ではないか」
制作側の責任を問うため、提訴に踏み切った響子さん。訴えでは、テラスハウスが台本のないことを宣伝した結果、出演者が批判の標的になりやすかった主張。花さんと違約金を伴う強い契約を結んだ番組側には、花さんの安全に配慮する義務があったとしています。
木村響子さん
「人がモノのように消費されていくような番組の作り方は到底許せません。攻撃されたのがあなたの愛する人だったとしたら、出演を続けさせましたか?」
一方、フジテレビ側は争う姿勢を示しました。
木村響子さん
「せめて今からでも真摯に、どこに問題があったのか向き合って、改善に向かっていってほしいと願っています」
フジテレビは「原告のご主張には、当社とは認識が異なる点がございますが、当社の見解は訴訟において主張してまいりますので、現時点ではこれ以上のコメントは控えさせていただきます」としています。
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Source: 芸能トピ