『あまちゃん』から10年経っても、その壁を超える「朝ドラ」が誕生しなかった理由

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1: なまえないよぉ~ 2023/06/25(日) 08:21:36.95
◆春の新作を寄せ付けない盛り上がり

4月3日にNHK BSプレミアムで『あまちゃん』の再放送がスタートしてから2か月になるが、毎日のようにツイッターのトレンド入りしているほか、ネットメディアも記事を量産するなどの盛り上がりを見せている。

5月31日朝の再放送が北朝鮮のミサイル報道で休止になっただけでネット上が荒れてトレンド入りしたことからも、その人気がわかるだろう。この1年あまりドラマの放送枠は増える一方で、今春も約40作が放送されているが、ある意味「今春最もバズっているドラマは『あまちゃん』」と言ってもいいのではないか。

同作のスタートはちょうど10年前の2013年春。10年も前に放送され、ストーリーをすでに知っているドラマに再び熱狂している人々の多さに驚かされてしまう。(※中略)

◆宮藤官九郎に自由と時間を与えた

その宮藤官九郎は、この10年間で『いだてん』のほか、『ごめんね青春!』(TBS系)、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、『監獄のお姫さま』(TBS系)、『俺の家の話』(TBS系)を手がけてきた。バランスの違いこそあれど、いずれも前述した“人間ドラマ”と“大小のネタ”という両翼を感じさせる作品でツイッターのトレンドランキングをにぎわせたが、「その年No.1」と言われる大衆的なヒット作はない。

もともとクセの強さから好き嫌いがはっきり分かれやすい宮藤官九郎の脚本は「国民的なヒットとは縁がない」という声もあった。しかし、『あまちゃん』は他と同等以上にクセが強い作品だったにもかかわらず、国民的なヒットとなったのは周知の通り。その理由として、朝ドラ特有の放送スケジュールを挙げておきたい。

近年、週1時間×8~12回程度で放送される連ドラで視聴者を楽しませることが難しくなってきている。人々がネット動画の短尺コンテンツに慣れて、1時間のドラマ見てもらうことへのハードルが上がり、作風を問わずテンポの速さを求められるようになってひさしい。(※中略)

◆ドラマの新たな楽しみ方を作った功績

では、『あまちゃん』以降の10年間、朝ドラはどんなチャレンジをしてきたのか。

計20作の中で最も多かったのは、実在した偉人がモデルの物語。『花子とアン』『マッサン』『あさが来た』『とと姉ちゃん』『べっぴんさん』『わろてんか』『まんぷく』『スカーレット』『エール』『おちょやん』『らんまん』で、『なつぞら』もこれに近いものがあり、計12作で全体の6割を占めた。つまり、「NHKが朝ドラにふさわしく、最も視聴率が獲れそうと考えているのがこれ」ということなのだろう。

続いて多かったのが、現在につながる物語を描いた現代劇で、『まれ』『半分、青い。』『おかえりモネ』『ちむどんどん』『舞いあがれ!』の5作が放送された。ただ、取り立てて新たなチャレンジはなく、残念ながら放送中にネガティブなツイートが多かった作品が多い。

残りは、食べ物で家族の絆を育むストーリーの『ごちそうさん』、高度経済成長期のわずか約5年を牧歌的に描いた『ひよっこ』、100年間を3世代ヒロインがリレーする『カムカムエヴリバディ』の3作。それぞれ、森下佳子、岡田惠和、藤本有紀というトップ脚本家のオリジナルであり、だからこそ思い切ったコンセプトで制作された様子がうかがえる。

3作とも熱心なファンの多かった作品であり、やはり宮藤官九郎と同等レベルの脚本家にオリジナルで勝負してもらうことの有効性を感じさせられる。ただそれでも、突き抜けた明るさで笑わせつつ、それを壮大な振りにして終盤の感動に誘った『あまちゃん』のインパクトや完成度は別格という感は否めない。

さらに言えば『あまちゃん』は、「つぶやきながらドラマを楽しむ」「ドラマの中で推しキャラを作る」という今ではすっかり定着した視聴スタイルの先駆けとなっていた。もしかしたら、そんな時代を先取りするようなところもなければ、『あまちゃん』という高い壁を越えるのは難しいのかもしれない。

(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)

2023.06.03 現代ビジネス
『あまちゃん』から10年経っても、その壁を超える「朝ドラ」が誕生しなかった理由
10周年の再放送でも人気沸騰中
木村 隆志
https://news.yahoo.co.jp/articles/0aed93d6fc4d99192b7b55ad404d8067fe03f360

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Source: 芸能トピ

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