東谷容疑者を乗せた航空機が成田空港に着陸したのは午後5時10分頃だった。飛行機から降りた後、捜査員に逮捕された東谷容疑者が報道陣の前に姿を見せたのは5時45分頃だ。
パリのハイブランド「バルマン」が人気キャラクター「ポケモン」とコラボした6万円以上もするTシャツに短パン、サンダル履きというラフな姿を各局のニュースショーが冒頭から大きく取り上げ、文字通りガーシー一色の様相だった。民放プロデューサーに聞いてみると、
「各局の情報番組は、軒並み数字を落としました。所詮、ガーシーは数字を持っている男でも、数字が取れるネタでもなかったということです」
逮捕後に放送された民放各局の報道番組と視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)を見てみよう。
●「真相報道 バンキシャ!」(日本テレビ、18:00~18:55)11・5%
●「サンデーステーション」(テレビ朝日、21:00~22:00)10・2%
●「Mr.サンデー」(フジテレビ、22:00~23:15)9・6%
「『バンキシャ』の11・5%は前週と同じですが、前4週平均11・9%より落としています。『サンステ』は前週より0・6ポイント落とし、前4週平均12・2%から大幅減になりました。『Mr.サンデー』は前週より0・9ポイントと大きく落とし、前4週平均9・7%からは微減となりました。結局、数字を上げた番組はなかったのです」
大画面のアップに耐えられない
とはいえ彼は、昨年の参議院選挙にNHK党(現・政治家女子48党)から比例区で立候補し、28万7714票を獲得。比例候補者の中では第10位の得票数で当選した元国会議員である。それが常習的脅迫の疑いで逮捕されたのだから大ニュースである。にもかかわらず、なぜ視聴率は落ちたのか。
「彼に投票したのはあくまでも、『東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】』を喜んで見ていたネットユーザーだけでしょう。テレビ視聴者の大半は善良な市民ですから、彼のような傲岸不遜な顔や態度は受け付けません。いくら本人が大物ぶっても、大画面のテレビに大写しされると嫌悪感が増すばかり。可愛げでもあればまだしも、それもない。詐欺容疑で逮捕されそうだからとドバイに逃げ、そのまま選挙運動も行わずYouTubeの人気だけで国会議員に当選したものの、ただの一度も登院しなかった。結局、除名処分となり、国際指名手配された上、帰国直後に逮捕ですから、同情の余地もありません」
議員として国会に出て、“国会議員の不正、経済界の不祥事を暴く”という公約を実行していたら、見直す人もいたかもしれない。もっとも「“登院しない”も公約だった」と本人は言っていた。
「本当に注目されている人なら、数字は取れます。比べるのも失礼ですが、メジャーリーグの大谷翔平や将棋の藤井聡太などは、実力はもちろんですが、その人柄も好感が持たれて数字がアップするのです」
彼にかけられた容疑も、数字が上がらない要素という。
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6/7(水) 11:02配信
デイリー新潮
東谷義和容疑者
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e4ee9d817bbb04bc52f0371fd9ff2ffe56fc585
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Source: 芸能トピ