中田は『M-1グランプリ』、『キングオブコント』、『THE SECOND~漫才トーナメント~』という数多くのお笑い賞レースに関わっているダウンタウンの松本に対して、「審査員をやり過ぎではないか」と苦言。「松本人志さん以外の価値観を持つ人たちにそのハンドルを渡す事で、お笑い界に新しい価値観や新しいスターができる土壌を作る事がお笑い界全体への貢献になるのではないか」という提言も行った。
この発言は賛否両論を呼んでおり、ネットの一部では中田の発言内容を支持する声も見受けられた。ただ、テレビ局関係者は「松本さんが賞レースに関わると、注目度が上がるというのは間違いない」と話す。
「『M-1』は毎回、審査員の松本さんが何点をつけたか話題になりますよね。例えば、今年から始まった『THE SECOND』は結成16年以上の漫才師を集めた大会ですが、出場者だけでは視聴率がどれだけ取れるか未知数です。数字が取れなければ、番組は終わります。成功させるため、軌道に乗せるためには、誰もが知っている“番組の顔”を作る必要がある。
もちろん主役は漫才師たちなのですが、まずは見てもらわなければ始まらない。そこで、松本さんにアンバサダーという広告塔のような役割を務めてもらったのだと思います。世帯視聴率は6.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とそこまで良いとは言えませんでしたが、松本さんがいなければもっと下がったのでは」
関東地区では6.0%だったが、関西地区では11.2%を記録した。
「今のテレビで2桁をマークするのは難しいですから、かなり高い。M-1も2001年の第1回は関東地区9.0%、関西地区は21.6%でした。あの頃と比べると、現在はテレビの視聴率が全体的に大幅に下がっている。だから、6.0%はM-1の初期と比べても決して悪い数字ではないと思います。関東地区でM-1の視聴率が15%を超えたのは、2006年の第6回からです。最初から今のような盛り上がりではなかったし、『THE SECOND』も定着までには時間が掛かりますよ」(前出・テレビ局関係者)
松本降板後の『ワイドナショー』は視聴率低迷
ダウンタウンは1980年代後半に東京進出を果たし、1990年代に『ダウンタウンのごっつええ感じ』などが高視聴率を獲得。松本の著書『遺書』『松本』はともに200万部を超える大ベストセラーとなり、カリスマ的な人気を誇った。松本は現在も、コンビとソロを合わせて地上波のレギュラーを7本持っており、テレビ界に欠かせない存在になっている。
「松本さんは今も数字を持っているんですよ。実は、松本さんが辞めてから『ワイドナショー』(フジテレビ)の視聴率が下落しているんです。抜ける前は世帯5~6%でしたが、最近は4%台に落ち込んでいます(いずれも関東地区。以下同)。今のテレビ局が重視するコア視聴率も下がっています」(民放関係者)
松本は2013年の番組開始から『ワイドナショー』のレギュラーを務めてきたが、今年3月19日限りで卒業した。最後の出演で、松本はこう話していた。
〈裏の『サンジャポ』に視聴率で負けてるって、ずっとニュースにされてきたけど、逆やからね。サンジャポをやっている人には申し訳ないけど、あの、コア視聴率でずっとダブルスコアで勝ってきた〉
コア視聴率は局によって定義が微妙に異なるが、主に50歳未満の視聴者を指す。現在のテレビ局は消費活動の高い層を“コア”と呼び、その人たちに訴求する番組作りをすることで、多くのスポンサーの獲得を目指している。そのため、従来の“世帯視聴率”ではなく“コア視聴率”が重要なのだ。
「『ワイドナショー』の視聴率推移を見る限り、やはり松本さんは数字を持っているんだと話題になっています。昨年4月から隔週出演になっていましたが、今年3月までは出ている週も出てない週も、そんなに視聴率は変わっていませんでした。松本さんが隔週とはいえレギュラーだから、視聴習慣を保っていた人がかなりいたのだと思います。
でも、完全に降板してから、数字が落ちました。特にM2(男35~49歳)、F2(女35~49歳)の視聴率がだいぶ下がっています。
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NEWSポストセブン 2023年6月3日 16時15分
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Source: 芸能トピ