薬をため込んで
司法解剖の結果、両親の死因はともに向精神薬による中毒死とみられている。とすれば、薬品は誰がどのように手に入れたというのだろうか。
「猿之助さんはこれまで、向精神薬を処方してもらっていました」
そう明かすのは、ある捜査関係者である。
「おもに催眠作用のある薬で、処方できる限度に近い強さのものだったと思われます。実際に発見当日、救急搬送された医療機関が、その処方薬を確認している。もっとも医師の指示通りには服用しておらず、大量にため込んでいた模様で、それを両親に手渡して何らかの形で飲ませ、自らも大量服用したものとみられています」(同)
数種類の向精神薬を混ぜ合わせて1人あたり50~60錠ほど飲み込んだとされ、両親の遺体には消化しきれない薬が食道の部分に残っていたという。
「三人で自殺を図ったのは17日の夜とみられます。一夜明けて猿之助さんだけが目覚め、両親が倒れているのを見て思わず布団を掛けた。残りの薬はなく、確実に死ねる方法を探して半地下のクローゼットにこもり首を吊った。ところが、それでも死にきれなかった――。本人は聴取に、そう説明しています」(同)
性被害を受けた役者、スタッフは2桁?
前述の「女性セブン」の記事が引き金となったのは明らかだとはいえ、先の梨園関係者は、
「12年6月に猿之助を襲名してから、彼はまるで大名跡の魔力に取りつかれたかのように、尊大な振る舞いが目立ってきた。公演では演出も手掛けるプロデューサーとして君臨し、配役に自身の“推しメン”を入れることで知られていました」
たとえば来年に上演予定の「スーパー歌舞伎II 鬼滅の刃」でも、
「総合演出を手掛ける猿之助以外の配役は、市川染五郎、市川團子、松本幸四郎の三人しか発表されておらず、“今回はどの推しメンを入れるのか”とうさわになっていました。気に入った若手であれば歌舞伎界以外からも積極的に起用していたことで一門からの反発も強く、嫌気がさして澤瀉屋から抜けていった役者も少なくありません」(同)
さらに続けて、
「猿之助から性被害を受けた役者やスタッフは2桁に上るといいます。本人は、まだ報じられていない告発があることを察知し、それらについても身に覚えがあったため、観念するしかなかったのです」
当代きっての花形役者は、自ら奈落へと身を投じてしまったのだ。
週刊新潮 2023年6月1日号掲載
全文はソースで
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/05270551/?all=1&page=3
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Source: 芸能トピ