問題の動画には、同チャンネルのメンバーである二宮さんのほか、KAT-TUNの中丸雄一さん、Hey! Say! JUMPの山田涼介さん、Sexy Zoneの菊池風磨さんが出演。黒人男性らに日本語で記念日などを祝ってもらえるWebサービス「世界からのサプライズ動画」を紹介したうえで、実際にジャにのちゃんねるの2周年を祝う動画を依頼し、その動画を紹介するという内容でした。
同チャンネルでは、横断幕などのオプションを追加したうえで、アフリカ南部のザンビア共和国の黒人男性らが出演する動画を依頼。2週間後、実際に届いた動画を見て、メンバーらは「めちゃくちゃイカつくないですか?」「めちゃめちゃいいカラダしてんな」などと発言し、今後同チャンネルではエンディングに該当動画を流すと説明していました。
「世界からのサプライズ動画」という名称のサービスは複数存在しており、以前から国内外でその取り組みを問題視する声が上がっています。英BBCは2017年に中国企業が提供する類似サービスについて、児童労働や搾取などの問題があると報道。加えて、日本国内でも類似サービスについて支援や寄付の不透明性を指摘する声や、動画の内容が黒人男性らを「見世物」にするものであり、人種的なステレオタイプを再生産する差別的なものと批判する声も上がっていました。
専門家「アフリカのコミカルな部分だけを『笑いもの』にしている」
日本国内から黒人差別の問題を訴える「Japan for Black Lives」の代表である川原直実さんは、ねとらぼ編集部の取材に対し、該当動画について、「上半身裸などアフリカのステレオタイプ的な格好をさせられること、彼らにとって『無関係なコメント』を読み上げさせられていること、さらにそれを見た日本人が笑って『消費』すること。どのポイントをとっても人権侵害と言えます」と問題点を指摘しました。
また、川原さんは日本では過去にもテレビのバラエティ番組で、アフリカ系のタレントを「笑い者」として扱ってきたと言及。これまでの経緯を踏まえ、今回ジャニーズという大手エンターテイメント企業に所属する、二宮さんら有名な芸能人が同サービスを取り扱ったことについて「大問題」と批判しています。
「テレビや芸能人など著名人の影響力は絶大です。このような映像を子どものころから観ていれば、黒人の方を『笑ってもいい存在』だと思ったり、無自覚的に自分たちより下に見たりしてしまう危険性があります。日本に住むアフリカ系の方々やミックスの子どもたちが多大な迷惑をこうむっていることを、もっと真剣に受け止めなければいけません」(Japan for Black Lives 代表の川原さん)
「二宮さんらが『めちゃくちゃやっぱおもろいな』と言っていたのが印象的でした。サービスを利用するメリットについて、『これでかなり国際色豊かになって』『世界のアクセスも(広がる)』などと言っていましたが、この動画をYouTubeで世界配信することで、国際的な人権感覚の欠如や、倫理観の低さをさらけ出す結果となっています」(Japan for Black Lives 代表の川原さん)
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2023年5月23日
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/2305/22/news168.html
https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/2305/22/rj_230523johnnys01_w590.jpg
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Source: 芸能トピ